[Q&A]DIYで再塗装するときにマイティ3は使えますか?
「長年マイティ3を愛用しています」というお客様からこんなお問い合わせがありました。
この場合のマイティ3を掛けようとする目的は、
塗装中に付着した僅かな汚れを取り除くため
と解釈しました。
マイティ3にはシリコーン樹脂やフッ素系樹脂が含まれています。
それによって水を弾く保護膜を形成します。
そうなると
シリコンオフなどで「脱脂」しなければならない
ことになってしまいます。
それはマイティ3が油性だからという話ではなく、水性でも同じです。
簡易コーティング剤に代表される水性コーティング剤にもシリコーン樹脂やフッ素系樹脂等の水を弾く成分が含まれているからです。
水性とは、そうした樹脂が界面活性剤などによって水に溶ける(乳化する)ようにしてあることを言います。油が入っていないという意味ではありません。
塗装する時に下地を脱脂しなければならないということは、水を弾くことになるものがあってはならないということです。
なぜなら、塗料が弾いてしまい剥がれたりする恐れが出てくるからです。
つまりお問い合わせ内容におけるタイミングにおいて、
マイティ3をはじめとした
ワックスやコーティング剤を塗るメリットはない
ということです。
塗装時の不具合を修正(研磨)するなら、完全硬化を待ってから、水性コンパウンド、耐水ペーパー、ラッピングフィルムシートなどで対処するのが一般的かと思います。
そしてマイティ3をはじめとした水が弾くものを塗るのは、再塗装を終えた後、塗料が完全硬化してからにしましょう。
あと完全硬化するまでは水に濡れることも出来る限り避けた方が無難です。
なぜなら塗料に水が混ざっては白濁するからです。
塗料の商品説明書には「完全硬化」までの期間が記されているはずです。
それに従いましょう。
塗装表面だけでなく内面までちゃんと硬化するには、気温が20度以上で72時間とか書いてあったりします。ものによっては1週間だったりします。
その辺は使用する塗料、季節(温度)、設備によって変わってきます。
僕は「塗装する」ということに関しては素人に毛が生えたレベルなので、詳しくはネットで調べるなりプロにご相談ください。
ご覧いただきありがとうございました。サポートしてくれた方のメッセージ読ませてもらっています。洗車のプロである僕が「何を見ていて」「それをどう判断し」「行動に移すのか」、YOUTUBE動画では解説し切れない頭の中のことをアウトプットすることで皆さんの参考になればウレシイです。