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究極を求めすぎると何も出来なくなる

稀に洗車キズを一切付けずに維持したいと希望される方がいます。
正直言って、、、物理法則を無視しないと実現できない無理難題です。

そういう方に僕からご提案できることは次の通りです。

乗る用と観賞用で2台買って、観賞用は真空ケースに入れて下さい。

このくらいに非現実的なことを望んでいるのだとご理解ください。

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極論を言えば、

◉砂ぼこりが飛んできた時点でキズは入ります。
◉どんなに柔らかいものでも擦る以上はキズが入ります。

そう突き詰めていくと、終いには怖くて触れることすら出来なくなります。

クルマに乗る以上はキズをゼロには出来ません。
目に見えるのか見えないのか、許せるのか許せないのか、
その違いしかありません。

究極を目指す方の仰ることもその気持ちも分かります。
理想は理想、理屈は理屈として理解は出来ますが、

その理想を現実に落とし込めるのか
実際にその通りに運用し続けられるのか

そこが重要です。

現実的でなければ誰がそれを出来るというのでしょうか。
たかがクルマの美観維持ごときがそんなに難しい訳がない、僕はそう思います。

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人間の欲望は尽きるところを知りません。
それ自体を僕は否定するつもりはありません。

変えられることは変える努力をしましょう。
変えられないことはそのまま受け入れましょう。
社会学者 加藤諦三

弁えるべきところを知らないのでは、泣きわめく子供と同じです。
手に負えないとなれば、最終的には構ってももらえず無視されます。
つまづく石をすべて全力で蹴り返していては足がもちません。
矛盾を両立するだけの器量も力量もない。
粋にはほど遠く、野暮でしかない。
僕はそういう風に考えます。

あれも欲しい、これも欲しい、もっと欲しい、もっともっと欲しい。。。
夢 THE BLUE HEARTS

厚くしたい、硬くしたい、耐久性が、ツヤが、撥水が、、、
人は何でもかんでも足したがります。

そんな風に欲をかく割りに、本質を疎かにし、散漫になりがちです。
単純よりも難解を好み有難がるというのが大人の悪い癖です。
僕自身にもそういう傾向があります。

だからこそ僕は「現実的美観維持」という考えを打ち立てたんです。


ご覧いただきありがとうございました。サポートしてくれた方のメッセージ読ませてもらっています。洗車のプロである僕が「何を見ていて」「それをどう判断し」「行動に移すのか」、YOUTUBE動画では解説し切れない頭の中のことをアウトプットすることで皆さんの参考になればウレシイです。