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「夢がない」という悩みへ。ぼんやりでも遠くに身を置くイメージを共有(または救い)。「RUN」へと続く「So Far Away」|Agust D(2016年)

忘れもしない、2021年3月12日(金曜日)。
その日。
突然「BTS」の沼に落ちた新規ARMYです。

そして、クリエーターとして信用できるところ…創作者/表現者としてのミン・ユンギ|MinYoongiを推すタイプのユンギペンです。
どこか不完全で、つねに焦りを抱えていて、誰よりも、次はもっとうまくやってやろうと目を凝らして世の中を見ている。
“天才”のように言われるが、すべてが不安、準備、先回り。
周りの期待を慎重に汲み、つねに少しだけ期待を超えて相手を安心させる。
それが私のミン・ユンギです。

おまえの夢はなんだ?


デビュー曲「NO MORE DREAM」で、親や学校に従い委縮する若者に「おまえの本当の夢はなんだ?」と檄を飛ばしたBTS(防弾少年団)。

いい学校に行くこと?
親が望む道を進むこと?
・・・それが本心か?

ミン・ユンギの夢はなんだ?

「NO MORE DREAM」で「自分の夢を持とう!」と呼びかけたその後の(あったであろう)同世代の反応に、ミン・ユンギが自分自身のこととして自問し、絞り出しだした希望を綴ったかのような楽曲「So Far Away」。

「夢がない」ことで、自分だけ立ち止まっているかのように思える時。
「空を飛ぶことができたら」くらいの遠い希望を掲げてみる。
そうして一歩でも踏み出すことができたら、それが「夢」なんじゃないのか。

創造と人生の最期にきみと一緒にいられたら
きみがどこにいようと受け入れることができたら
試練の先にやがて花を咲かせることができたら
はじまりは頼りなくても、おわりには誇るようになれたら

「夢」は、ミン・ユンギ自身も口にし、BTS(防弾少年団)の楽曲にもよく登場する頻出キーワード(テーマ)です。

人生をマラソンにたとえ、途中で休んでもいいし、走らなくてもいい、と歌っているのは「Pradise|낙원(2018年「LOVE YOURSELF 轉 'Tear'」)」。

休んでも大丈夫
何の理由もないまま走る必要はない
夢がなくても大丈夫
束の間の幸せを感じる瞬間があるなら
君が吐き出す全ての呼吸はすでに楽園

Pradise|낙원(2018年「LOVE YOURSELF 轉 'Tear'」)

競争が熾烈で、皆生き急いでいるかのように見えるK-POP界(韓国)で、「休んでも大丈夫」「夢は曖昧なものでいい」。それが動き出すきっかけになるようなものであれば、と救いのメッセージを送るのがミン・ユンギ。
叱咤ではなく、背中を押すほどでもなく、同世代のひとりとして、横にいてそっとつぶやくように。

自ら苦しんだ時期がある彼ならではの説得力。
そんなところに多くのファン(アミ)たちは惹かれているんでしょうね。

「So Far Away」 |Agust D

キーフレーズ“RUN”

音楽がやりたくて踏み込んだ世界が、あまりにも過酷で特殊過ぎて、誰にも相談が出来ない孤独の時期に、

みんな進んでいるのに、なんでおれだけこのまま
모두가 달리는데 왜 나만 여기 있어
Everyone is running but why am I the only one here.

とうたった「So Far Away」(2016年発表)。

と、同時期に「走れ RUN!|달려라(タリョラ)」と自らに鞭を打つ。
・「RUN!バンタン」(2015年8月からコンテンツ配信開始)
・「RUN」(2015年11月「花様年華pt.2」リリース)
そして
7人の最後のライブステージで「RUN BTS」(2022年6月「PROOF」)を。

おれたちは7人 7人の相棒
2本のこの足がおれたちのガソリン
行こう! 準備はいいか!
走れ!バンタン 走れ! そうだ、ただ走れ!
Run BTS
「RUN BTS」(2022年6月「PROOF」)

おれたちの「成功」の理由?
おれも知らないよ そんもんどこにあるんだ
おれたちが夢中になって走ったんだ
何を言われても。、ただ走ったんだよ

ここにあるのが答えだろ
「RUN BTS」(2022年6月「PROOF」)

ただ走った。
結果は後からついてくる。
今は答えが出なくても、走ってきた道が“証明”。

それがミン・ユンギ。

...と勝手なことを書きました。
「So Far Away」のここが好き、ここをこう読んだ、など聞かせていただけると嬉しいです。ぜひコメントを、お願いします💙


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