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“恨”。Agust Dが生まれた。「It doesn't matter (싸이하누월|サイハヌウォル)」|2013年10月

忘れもしない、2021年3月12日(金曜日)。
その日。
突然「BTS」の沼に落ちた新規ARMYです。

そして、クリエーターとして信用できるところ…創作者/表現者としてのミン・ユンギ|MinYoongiを推すタイプのユンギペンです。
どこか不完全で、つねに焦りを抱えていて、誰よりも、次はもっとうまくやってやろうと目を凝らして世の中を見ている。
“天才”のように言われるが、すべてが不安、準備、先回り。
周りの期待を慎重に汲み、つねに少しだけ期待を超えて相手を安心させる。
それが私のミン・ユンギです。


おれの創作の源泉は「恨(ハン)」

今のミン・ユンギを作ったもの。

もし、あの出来事がなかったらどうなっていただろう?
そう思いをめぐらすことがある。

“B-Free事件”と呼ばれているようだ。

2013年11月、デビュー間もないRMとミン・ユンギがゲスト出演した「キム・ボンヒョンのヒップホップ招待席」という番組で、ラッパーのB-Freeが繰り返した、BTS(防弾少年団)への酷い言葉の数々。
それに健気に耐え、言葉少ないながらも訂正(反論)しているRMとミン・ユンギの姿をYouTubeで見た。
当時20歳そこそこの二人が、メディアにさらされ年上のラッパーに囲まれながらも、より冷静でいてくれたその出来事…。
どれだけ悔しかっただろう。
どれだけ胸を痛めたことだろう。

あの出来事は、(もちろん、私はリアルタイムで追っていたわけではないけれど)BTS(防弾少年団)とARMYを強く結びつけた共有体験=仮想敵の存在のひとつになったのだろうと思える。
あの屈辱を、RMとミン・ユンギだけでなく、BTS(防弾少年団)メンバー全員とARMYは共に忘れず、粘り強く活動を続け、その延長線上に今がある。
そして、あの時投げつけられた批判(誤解)をことごとく翻してきた。

そして証明(PROOF)した。
(その頃、彼らを支えてくれていたアミ先輩方に心から感謝します。)

その時、彼らのプロデューサーだったバン・シヒョク氏は彼らに言ったという。
「言いたいことがあるなら、音楽を作れ。」

ミン・ユンギは、「Agust D」のペルソナ(ミン・ユンギの、SUGAとは別のペルソナ)で発表した楽曲「The Last(마지막)|Agust D(2016年)」の中で歌う。

おれの創作の源泉は「恨(ハン)」
この世にある酸いも甘いも、最低のことも
すべて味わってきた
トイレの床で寝ようとしてたことが
今じゃいい思い出だよ
そう、いい思い出になった

The Last(마지막)|Agust D(2016年)

サイハヌウォル(It doesn't matter)

3年の練習生期間を経て、2013年に念願のデビューを果たしたものの、思うように活動ができず、批判を浴びせられていたBTS(防弾少年団)。

それまでの苦悩やストレスを、すでに創作に向けていたユンギ。

あの “B-Free事件” があったのが2013年11月だったようだが、その1か月ほど前には「It doesn't matter (싸이하누월|サイハヌウォル)」という楽曲をSound Cloud(インディーズ)で発表している。
そして、この「サイハヌウォル」を、Agust Dとしての第1作目の1曲目「Agust D|Agust D(2016年)」に登場させている。

正直、「サイハヌウォル(Sound Cloud)」は恥ずかしい
今年は一年で50万枚売ったけどね
K-POPなんて安っぽいカテゴリーに
おれはおさまりきらない

Agust D|Agust D(2016年)

あえて、「Agust D」としての第1作目の1曲目に、2013年10月に発表済みの楽曲タイトルをメタファー(隠喩、参照)として登場させたミン・ユンギ。

ユンギにとって、この「サイハヌウォル」はとても意味のある一曲なんだろう。

「恨」を動機にして創作した楽曲。
「Agust D」を生むきっかけになったであろう楽曲。

時期からも、発表の仕方からも、そんな風に思える。

It doesn't matter (싸이하누월|サイハヌウォル)

2013年(20歳)の時点で、コレ。
かなり過激で挑発的な歌詞…これがミン・ユンギの一面なのだから、そりゃあK-POPアイドル・BTS(防弾少年団)の中には納めきれなかったろうね。

「Agust D」。

生まれてくれてありがとう。

...と勝手なことを書きました。
「It doesn't matter (싸이하누월|サイハヌウォル)」のここが好き、ここをこう読んだ、など聞かせていただけると嬉しいです。
ぜひコメントを、お願いします💜

〈これ聴いて♪〉



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