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私に初めて愛する喜びを教えてくれたフィンちゃん

私が文鳥を飼ったのは、
確か2000年だったからもう23年くらい前の話。
当時好きだったアーティストの方がいつもブログで文鳥がかわいいと発信されてて、なんか楽しそうだなって、
私も桜文鳥をお迎えしてみた。
フィンちゃんと名付けた。


文鳥は1度パートナーになるとめちゃめちゃ懐いてくるとは飼育本などで知ってたけど、
本当でめちゃめちゃ懐いてくれた。


仕事でくたくたに疲れて帰ってきても、
フィンちゃんと一緒に遊んでたら疲れは吹っ飛んだし、
こんなに無条件に愛をくれる存在がいるんだーって、くさくさしてた私の心を溶かしてくれた。 



だけど、
この楽しい暮らしは長くは続かなくて…



私が原因でフィンちゃんはこの世から消えた。



これまた、先のアーティストさんの真似をして放鳥して眠っていた時に事件は起こった。

いつものようにお布団をひいて、
枕元にフィンちゃんを連れてきて一緒に眠った。

夜中に急に足が攣ってしまった弾みで寝返りをうったその時、
自らの体重でフィンちゃんを下敷きにしてしまったのだ。

慌てて抱えたけれど、あとの祭りだった。
フィンちゃんは私の手の中で、
ちょっとずつ体温を無くしていった。


初めて私に愛を教えてくれたフィンちゃんを、
自ら殺めてしまった。


本当ならゲージの中で眠らせないといけないのに、
自分のエゴで一緒に眠らせて、
自業自得といえばそうなのだけど、
涙が溢れて仕方なかった。


フィンちゃん、ごめんね。
勝手だけど、私のこと赦してくれてたらいいな…

今頃は、
もう次の生を生きているのかな?
フィンちゃんのことだから、
きっと惜しみなく愛を振りまいてるんだろうな…


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