令和始まって以来の衝撃

体調不良と寝不足が重なりながらも仕事で蝶のようにひらひらと振る舞っている間に祖母の訃報。
そして頭の中で流れるのは椎名林檎の落日。

もう随分と長く会っていない。どんな最期を迎えたのか検討もつかない。
お別れの場に母は出席しないらしい。勿論父とは別れて久しくないし祖母との仲はまぁ言わずもがな。
私が祖母に抱くイメージは母の敵、そこに尽きる。
それでも母が愛した男の母が亡くなったのだと思えばお別れのしようがある。
私は父のことも好きだから父の気持ちを考えれば寂しくもなる。沢山の感情が溢れ泣いてしまうかもしれない。だけどもしかしたら笑ってしまうかもしれない。だって父から届いた訃報の報せは

「令和始まって以来の衝撃。お母さんが亡くなりました。」

だよ。こんなにもポップな報せ方ってなに。それが衝撃。さすが私の父。並大抵ではない。

こんなにも愉しい父を産んでくれてありがとう、お婆ちゃん。安らかにお眠りください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?