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超短編読切小説『ハワイ』

○月×日 曇り

ついに、我々は犯人の潜伏していると思われるアパートをつきとめた。
しかし犯人、次原省吾はまだ姿を見せない…
張込みを始めて、今日で四日目…
本当にホシはあのアパートにいるのだろうか…?
言いようのない焦燥感が我々捜査チームを包む…

痺れをきらした新米刑事のアフロ(あだ名)が叫ぶ…

「ヘノさん!(あだ名)このまま張ってたってラチが開かないッスよ!踏み込みましょう!」

「バカヤロー!デカい声出すんじゃねぇ!ホシに気付かれちまうだろ!」

「しかし!…」
ドサッ!

その会話を遮るように向うの角で買い物袋を落とすような音がした!

「まさか!…」

角の向うを覗くと一人のアロハシャツを着た男が呆然と立っている…
「つ、次原!」
アフロが名前を叫ぶや否や、次原は身を翻して駆け出した!

「くっ!ちくしょう!追うぞ!」ヘノが叫んだ!
アフロが追う!

ヘノが無線で近辺に潜んでいる捜査チームに連絡する!

『次原を発見した!現場近辺の捜査員は次原を見つけ次第追跡せよ!』
続けて、ヘノが無線で叫ぶ!
『ホシはアロハシャツを着ている!アロハシャツの男を追うんだ!』

『アロハを追え!』

『アロハ追え!』


『アロハ・オエ~♪』

(withウクレレ)


超短編読切小説『ハワイ』



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