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変化を楽しむ / ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 2nd Live Tour ~Blooming with ○○○~ 感想文

 4月に幕張メッセ、5月に神戸ワールド記念ホールで開催された、ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 2nd Live Tour ~Blooming with ○○○~に参加してきました。

 今回のライブは、2023年10月以降のコンテンツの歩みを見せてくれるというもの。活動記録やFes×LIVEの内容を反映させており、そのタイムラインを1つのライブの中で我々に追体験させてくれるような構成。とても楽しかったし感動したし、素晴らしい時間を味合わせてくれたライブだったと、確信を持って言えます。

 そして、私はこのライブツアー、4月の千葉公演から1か月を経て開催された5月の神戸公演で変化について感じることが多かったです。以下、ライブ自体の感想、2ndライブツアーを通して考えた/感じた変化など書き記しています。やっていきましょう。


 ライブ自体への言及の前に。千葉公演と神戸公演の間にあったBIG EVENTと言えば?そうですね、104期 OPENING!Fes×LIVEですね。

 活動記録を通して百生吟子さんが正式にスリーズブーケに加入し、104期生3人を迎えて新しくスタートをしたスクールアイドルクラブ、そのお披露目公演。このライブで一番印象的なのは、何と言っても既存楽曲の104期Ver(アレンジVer)披露ではないでしょうか。

 百生吟子さんのストーリーを主軸に活動や曲、学校そのものの伝統について言及を深めたうえで、じゃあ実際はこんな感じだよ、ということを公式が提示してくれたのだと思っていて。

 当時の私は素直に、この試みはとても面白いな、と思いました。活動記録で示唆された曲の伝統/変化について受け取り手の想像に任せるわけでなく、ユニット/楽曲に104期生の性質を取り込むことを事実として見せてくれたことと、曲が形を変えて継がれていくことの"形を変える部分"を見せてくれたこと。この体験をできたからこそより一層、変化について考えるようになりました。

 少し話がそれますが、この104期Verって扱いが中々難しいですよね。103期曲のほうは1年弱かけてファンに刷り込まれていて、104期曲って俗にいうアレンジなので否が応でも103期曲(既存曲)と104期曲(アレンジ曲)を比較してしまう。比較するということはもちろん、受け取り手に寄っては優劣が生まれる可能性を孕んでいる。あっちが好きだった、あっちを聞きたかった、という声があがる。

 人それぞれのバックボーンがあるので好みや馴染むメロディがあるし、その感想を持つこと自体はもちろん悪くないと思っています。私も103期Verを聞く機会は少なくなるよな、という少し寂しい感情が無いと言えば嘘です。それでも、3人になったユニットから出力されるパワーってやっぱりすごくて、実際に兵庫公演で浴びた時は色んな感情をひっくり返されるくらい良かったです。この感想はまた後にでも。

映画館で見るこのアングル最高だからみんなも映画館でFes×LIVEを見よう

 このFes×LIVEを経て開催された兵庫公演、披露された曲の中で千葉公演の時から受け取り方がまた変わり、より刺さるようになった曲

 Legato、この曲自体がそもそも蓮ノ空のコンテンツ性をかなり如実に歌っている曲だと思っていますが、2ndライブの文脈としては、2024年3月度Fes×LIVEアンコールのところです。千葉公演での自分の受け取り方はそれでした。

 しかし、104期Verというものを彼女たちの世界の事実として見せられてから、サビの歌詞、103期→104期という、今観測できるのは1期分だけかもしれないけど、彼女たちの歌声が未来へつながったということ。落ちサビ前、代が継がれていく毎に新しい旋律が生まれ続けること。

 そういったことを目の当たりした後に聞くLegatoがあまりにも刺さりすぎて、ちょっとヤバかったです。急に語彙力無くなったね。第n期生がこの曲を作ったとして、私たちの想いをいま繋げようよ、と歌って、それが今ここまで継がれて繋がってきて、そして未来へ繋がった瞬間をリアルタイムで見れたこと、本当に嬉しかった。1stライブからも2ndライブツアー内でも演出自体はそこまで変化は無いのにここまで受け取り方が自分の中で変わるんだ、と驚いた、そんな曲でした。

 そういったニュアンスに近いのが素顔のピクセル。1stライブ以来の披露だったけれど相変わらず曲が良すぎますね。2番サビ前、104期という未来を今我々は知ることができていて、未来が眩しすぎるという歌詞、刺さるな~刺さる。穴だらけです。

 あと、103期スリーズブーケ2人の最後の歌唱が素顔のピクセルなんですよね。もう戻ることのできない、この一瞬を切り取って、大切に胸に抱えて、104期へ進めていけたらいいなって、美しすぎる103期の締めでした。


実際のライブ演出の変化の話。

 今回、104期生はゲスト出演としてアンコールからの登場でしたが、そのアンコール最初の曲、Dream Believers。千葉公演では、背面のMV映像内に出てくる104期生カードイラストは、当時登場していたDBカードのみだったかと記憶しています。

 それが兵庫公演では、その後追加されたアイデンティティ安養寺姫芽などのカードや、吟子が映り込んでいる春色ブランコ花帆の特訓前カードイラストなどが新たに映像内に追加となっていて、1日目見た時はひとりででけぇ声張り上げてさせていただきました。

 あの映像を背負ったパフォーマンスを眺めていて、104期生がFes×LIVEを経て正式にスクールアイドルクラブの一員となったんだよな、これから104期が始まるんだよな、という感情でボロボロになっていたのと、Dream Believersの映像はアプリ正式リリース前から見ていて、103期のイラストめちゃくちゃ良いけどこれって何のやつ?みたいな話をした記憶も蘇ってきて、遠いところまで来たもんだ……って感じでした。

 アンコールと言えば千葉からセトリがガラリと変更され、シャッフルユニット枠が104期曲枠になりましたね。誤解を恐れずに言うと、リフレクは私があの曲調が好きですんなり入ってきていて、Sparkly Spotもほぼ同様な感想。アイデンティティだけ配信で見ている時、歌うの忙しそうだな、って感想が先に来てしまいそこまで刺さっていませんでした。

 それが何ですか、あの現地でのパフォーマンス、盛り上がり、めっちゃ楽しい、楽しすぎるな~ライブを通して印象がガラリと変わったというか、好きになれた曲の1番です。本当に好きになれて良かった。

 それはそれとしてReflection in the mirrorの時の櫻井陽菜さんがすっっっっっっっっっっっっっごく笑顔で楽しそうだったの良すぎないですか???????????

 365 Daysはもう少し曲聞いてかみ砕いてから感想書きたいですね。曲の最後が1日目は 3年3人の映像だったのが、2日目は1年3人の映像に代わっていたのが印象的でした。365日を経て今の3年生から始まった物語が2年生、1年生へ受け継がれていく。


 向こう側の彼女たちのMCについて。夕霧綴理さんが「素敵な景色を見せてくれてありがとう」と言ってくださったこと、大沢瑠璃乃さんが「時間を分けてくれて」と言ってくださったこと。日野下花帆さんのお誕生日をみんなでお祝いできたこと。

 いつもは画面越しな彼女たちから、こういった場で言葉を直接受け取れる、それだけでも本当に嬉しいことだと思います。それに加えて、私たちが応援している姿を向こう側の彼女たちが視認してくれていることや、向こう側とこちら側の時間は共通のものだ、と彼女たち側から言ってくれること、向こう側とこちら側が接続する感覚。それが堪らなく好きで、だからここまでこのコンテンツに入れ込んでいるんだろうな、と、再認識した瞬間でした。

 

 103期が一区切り、すでに始動している104期。後輩の加入し、伝統が継がれ、すべてに最後が付いてくる先輩との活動、どう考えても103期とは同じ活動にならないこれからの1年、彼女たち自身の変化や、曲の受け取り方の変化を、これからも楽しんでいきたい、というところで締めにしたいと思います。




これ、本当にどうしようね。

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