見出し画像

THE 日記(9/25 - 9/29)

9月25日(月)
 朝、とても肌寒かった。Tシャツで外には出られない気温だった。アークテリクスのマウンテンパーカを着る。電車は暑くてすぐ脱いだ。

 放課後、2年の学年会に臨時参加し、不登校の子について情報を共有した。私はすぐ「特性」に原因を求めていた。無論、特性を理解した上で対応策を考えるつもりだった。子供のせいにしたつもりはなかった。しかしなんだ、この違和感は。
 学年主任は「すぐ決めつけず、様子を見よう」と言っていたが、それはどうなんだ、もし吃音が由来の悩みだったら?それは放置になる。
 担任も担任だ。学年主任の威圧感に、終始ビクビクしていた。私が声をかけると、「あ、あとで」とだけ言って去っていった。明日、私のところに彼女は来てくれるだろうか。んー。

 退勤。帰り道、学校を出たらすぐに2.3年生の子達が「⚪︎⚪︎が悪いことしてた!⚪︎⚪︎先生職員室にいる⁈」と話しかけてきた。おいおい、自分で解決しろよ。なんでも先生かよ。まず家だろ。放課後のことを持ってくるなよ。退勤が遅れた。

9月26日(火)
 結局、例の吃音の担任からは、何も聞かれることはなかった。私の雰囲気から、話しかけにくいのだろうか。いや、そういう問題ではない。後で、と言うからには後から行くのだ。そうやって機会を自分から作って聞きに行くのだ。
 ほっとくことにした。

 指導。
 今読んでいる本をコピーして、関係しているあの自閉の子の担任へ渡そうと思ったが、やめた。研究授業だったから、それどころではないのかなと思った。それ、とは何だろう。みんなちゃんと本読めよ、と押し付けている。

 出張。
 バスの中でこれを入力する。眠い。
 到着し、前の主任に初見の愚痴を言った。褒めてほしくて話しかけたのかもしれない。情けない。話の流れで異動の話になり、宙ぶらりん状態のことを話した。親身になって話してくれた。それは分かる。だから私も話しかけたんだろう。

9月27日(水)
 専門家が来て、色々助言をしてくださった。結局、その道を特化して勉強していくというよりも、ゴールポストが広がり続けていく中、我々教員は、ひたすらに守備範囲を広げていくしかないと思った。俺はやれているか、広げているか、決めつけていないか、疑っていないか、子どものせいにしていないか。明るく、前向きに子どもの成長を見取りたい。

9月28日(木)
 指導。3年生の女の子が、読書感想文で取り上げた本を持ってきてくれた。とても可愛いくて、「先生、まえ、読みたいって言ったから、でも私忘れちゃって、兄弟のを借りたんだよ」と。保護者が迎えにくるとすぐに、「先生に借りてもいい?」「貸してもいい?だよ」とやりとりがあった。嬉しかったなぁ。
 連絡帳など書かず、とにかく空いた時間で子どもを見に行く。
 四年生が理科の空気の実験キットを使って、空気圧の授業を行っていたが、ひどかった。まとめ方が荒くて、クラスの大半がキットに目をくれており、担任の話を聞いていなかった。隣の学級崩壊をしたクラスを除くと、病休になった教員の代わりに副校長が指導していた。書写の時間、騒然としていたクラスに向けて、「ねぇ!」と一喝していた。辟易した。もう、それしか手はないのか、と思った。

 学級崩壊は、その年の、その先生が担任になったから、が直接の原因ではない。一年生から搾取し続けた主体性の、その呪いの積み重ねなんじゃないか。これまでの担任に腕がなければ、そいつのせいでもあるんじゃないか。

 指導がうまくいかず、帰りの電車で本を開き、モヤモヤを取り除こうとした。疲れた。

9月29日(金)
 午前中は指導し、午後は研修だったのでいつもより早めに帰宅できた。靴を買った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?