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THE 日記(9/11-9/15)

9月11日(月)
 職員室で仕事をしていた時、特別支援教室の教員が保護者の文句を捲し立てていた。うるさかった。非常に腹正しくて、「⚪︎⚪︎さん、うるさいよ」と言うギリギリだった。その場を去って、イライラを回避した。なんだかな。文句言う暇あるなら、保護者に変わってもらうにはどうしたらよいか頭を働かせろよ、と思った。

9月12日(火)
 忘れた。

9月13日(水)
 老害ババアに腹が立った。「速達で講師に郵送してください」と伝えたところ、sssに(しかも人伝で)「明日に届くなら、速達は取りやめて下さい」とかなんとか言っていたらしいことを、又聞きした。腹が立つ。指示した通りにやれよ、と思う。
 とにかくまぁ「自己評価が高い故に、年上のベテランの言われた通りにできない」ところに、彼女の躓く原因があるのだと思った。

 恐ろしく疲れ、睡魔に襲われながら電車に乗って帰った。
 家に到着し、21時には寝ようと宣言し、少々イライラしながら家事を進め、21時に就寝した。

9月14日(木)
 朝起きると頭痛。時間が経過すると平気になっていった。寝過ぎたのだろうか。
 午前中に通級する子のお父さんが、先週話題になったNIKEのDUNKを履いていて、「これがあの抽選で手に入れたやつですかぁ。かっこいいですね。渋いです。」と話が盛り上がった。
 そこからひたすら事務仕事、事務資料を進める。どうせやるなら、臨床だ、と思い、指導方針を頭の中で練り直しながら作業を進めた。主任として初見を確認する作業はなかなか骨が折れたが、やるだけやって、自分の中に残るものがあったとは思う。いざ自分が書いていた初見を今日改めて見直すと、なんだこの文章は、適当だな、と自分に腹が立っていたからだ。眼差しに鋭さが増したのかもしれない。
 午後、急遽クラスに入ることになって、静かにさせていた。静かにするの嫌だなぁと思いながらしばらく立っていると、そうか、問題児は、やはりクラスの中の静けさの中で生まれてくるのだなと思った。いつも休み時間に楽しそうにしている子達が、決まって、静かにできないし、やおら何もできずにボーっとしていたからだ。辛いよなぁ、と思った。
 担任が戻ってきて、事情の説明もなく、そのまま私も去っていった。ありがとうございましたもなしかよ、と思って職員室でふんぞりかえっていたところ、「先程はありがとうございました」と担任が言いにきた。事情を聞くと、要するに、「トラブルの未然防止、の、ための詰め、聞き取り調査」だった。5時間目は、残り20分くらいだった。25分間、クラスにいた他の子達は、学びの保証もなく、各々好きなことをして過ごしていた。自分がもしこのクラスに通わせている親だった、文句を言うだろうと思った。と、その担任に言うべきだったなぁ。
 この日のOJT研修の内容が、「トラブルの未然防止」だった。内容は、鵜呑みにせず、頭の中でこれは正しい考え方だな、いや、これはダメだ、ここは似ているなと整理しながら話を聞いた。その点がとても良かった。次回は私が担任する研修なので、引き継ぐ形で話ができないだろうかとも考えた。
 要は、クラスを集団、群れという位置付けで見続ける限り、個は見取れない。森を見て、木を見れず、なのだ。しかし群れを統制し、アクシデントを起こしてしまうと、今の学校というシステム上、嫌なことが起こってしまう。だからアクシデントの芽は予め摘んでおく必要があるのだ。その意識が、若手教員をつまらなくさせてしまう要因なのかもしれない。つまらないとは、つまり、「マルトリートメント」な関わりを身に付けてしまうということだ。トラブルの未然防止のテクニックしか身に付けていない教育が、大量生産されるだけ、つまらない大人が増えて、不幸な子どもが増えるだけなんだろう。

 しかし今日の話は違った。そんな帰結になるのかなと思ったが、違った。トラブルを未然に防止するには、結局、子どもの変化に気づけるか、だ。要は、個を見極める力があれば、毎日の微妙なノイズ(変化)に気付き、優しい声を掛けることができる。そんな帰結だった。
 ということは、だ。私が日々やっていることは地続きである。スタートこそ、個からなのか、集団からなのか違うだけであって、最終的に行き着くところは、「個(子)の理解」なのだ。
 「個を理解」するには、信頼され、毎日関わり、仲良くなっていくことである、とその先生は言っていた、のだと思う。

 私はこれを、毎日肌感覚で気付いている。言語化できない領域の中で、センス、勘、経験の裏打ちなどから、「あれ?」と思っている。特別支援教育に魅力されて、志して、職についてから10年経った。私はこれを言語化し、小学校の先生に伝えると良いのだ。

 「個(子)の変化に気付くようにする目」
 私はこれを「一人の子にいかに想像力を働かせられるか」だと考えた。
      +
 「特別支援教育の視点」
 「通級対象の子を見つける視点」
      ☟
 個(子)の障害のせいにしない見立てが
 確立し、
      ☟
  巡り巡ってトラブルの未然防止
 ➕α教員のマルトリートメント防止

 これじゃないかな。

9月15日(金)
 仕事に疲れ、すがる思いでブックオフに行った。靴を2足買って満足した。

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