一人暮らしの豆知識 :ガス編

今回は光熱費の中でも、電気と並んで出費の額が大きいガス編です。

ようやく暖かくなって、料金も落ち着いてくれそうです。  しかし、真冬はとにかく料金が高いですね。まだ真冬のガス代を経験していない人は、明細書がきてみてビックリすること受け合いです。「夏も冬も同じような使い方しかしてないはずなのに、何故!?」と思うかもしれませんがちゃんと理由がありました。

まずは基本的なことからいきたいと思います。

賃貸では都市ガスとプロパンガスの二種類が主に使われています。

都市ガスの特徴は

・ガス代が安い。
・空気より軽い。

…です。続いて

プロパンガスの特徴は

・ガス代が都市ガスより高いことが多い。
・空気より重い。

…です。

なぜ、空気より重いか軽いかを書いたのか。それは、ガス漏れ警報機の取り付ける場所を変えないといけないからです。  例えば、プロパンスガスを使用しているのにガス警報機を  天井付近の高い場所に設置してしまうと、部屋の中にガスが 充満してしまってから、警報機が作動する事になります。今はガスに匂いがつけてあるので(本来はどちらも無味、無臭です)、すぐに気付く事が出来ます。ですが、漏れている事に気付けない場合もあるかもしれません。そういった時に警報機がすばやく作動すればすぐに対処できます。

さて、気になるガス代の計算方法です。

様々な事が関わってくるので、実際にはもっと複雑ですが、あくまで目安として単純な計算でおおよその金額をだしてみたいと思います。

水1リットルを1度上昇させるのに1キロカロリー必要です。浴槽の容量が約200リットル、水温が10度とすると、41度に沸かすと必要なカロリーは

200 × (41-10) = 6200

6200キロカロリー必要です。

都市ガスは1㎥で11000キロカロリー、

プロパンガスは1㎥で24000キロカロリー、

の熱量を出すことが出来るので、お風呂を一回沸かすのに使用するガスの量を計算します。(給湯器の熱効率は約80%で計算します)一回の使用するガスの量は

都市ガス

6200 ÷ (11000 × 0.8) = 0.704㎥

プロパンガス

6200 ÷ (24000 × 0.8)= 0.322㎥

と、なります。

これにガス料金の単価をかけると一回のお風呂を沸かすのにいくらかかるのか計算できます。

では、夏と冬でなぜガス料金が違うかというと、水道水の水温が違うからです。水道管は屋外を通っているので外気の影響を受けて、夏は暖かく、冬は冷たくなります。

水温が低いとそれだけ沸かすのに必要なカロリーが高くなるので、ガスの使用量が増えます。これは避けられない事なので、冬は沸かしたらなるべく早く入るようにしたり、水量を抑え目にするなどして、節約するしか方法はなさそうです。


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