違う世界はそばにあり、そこにはお宝がいっぱいある

さっき、祭りに来ていたカップルが浴衣を着ていて良いなぁと思ったのだが、2人とも白杖持ってる(=たぶん視覚障害)のに気がついた時に、「ん、なんで浴衣来てるんだろう?」と一瞬思った自分がいた。

けっきょく「(さっきの)自分は浴衣の価値を視覚的なものにしか置けてなかった」という結論に至り、浴衣女子を遠くから眺める経験しかない自分の人生を嘆いた。浴衣の価値は他にもいっぱいある、きっと。

が、それと同時に、先日collableの山田小百合さんと話をしていたときに話題にのぼった「目が見えない人の世界」の話を思い出していた。(「目が見えない人が住んでいる世界」だったかも。この辺の詳細を忘れてしまう自分、本当に良くない)

そのときは、インクルーシブデザインを活用したワークショップの話の中で「目が見えない人と美術館鑑賞に行く」とか「目が見えない人と駅で待ち合わせをする」とか、いくつかの事例を紹介してもらい「目が見えない人の世界と生活」について考える貴重な機会をもらった。

で、思ったのは「あー、この世界、宝めっちゃ埋まってるわ」ということだった。詳しくは書かないけど、「目が見えない」ということを単独で考えるのではなく「目が見えないから出来ないこと」まで話題を拡張していくと、本当にアイデアがもりもり出る。これ、すごい。

同じ空間・同じ時間を共有しながら、世界を受容する側の人間の違いによって、違う世界に住んでる状態になっている。それぞれがそれぞれの世界で蓄積してきた知見を共有できれば、お互いの世界がもっともっと良くなる。

7月の研究会で取り上げてから興味を持っているインクルーシブデザイン、浴衣カップルを見て思い出すのがまた不思議だなぁと思いつつ、自分らしいなとも思ったので記事にしてみた。

先週の打ち合わせで出た企画も、実現したら超おもろい。楽しみや。

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