"任天堂感"とは
あらゆる集合には、大なり小なりシンボルが必ずと言っていいくらい発生します。断っておきますが松本人志監督の話題は扱いません。
日本史における織田信長。
葉加瀬太郎における情熱大陸。
兵庫県におけるホテルニューアワジ。
集合のスケールが大きければ大きいほど、その集合におけるシンボルはその集合外でも、その集合の雰囲気を強く感じさせるようになっていきます。
どういうことかと申しますと...
これは普通の子供たちの画像ですが
中居くんのワイプが混ざるだけでゴールデンタイム終盤のようになりました。今にもテロップが乗りそうですし、今にも子供たちが女性の吹き替えで喋り出しそうですね。
このように一つ加えただけで鶴瓶師匠の顔が浮かんでくるのは、ひとえに中居くんが「ゴールデンタイム終盤」という集合のシンボルであることに起因します。
この記事は間違いなく"スマブラAdventCalendar2020"という企画に参加させていただいているものです。仰天ニュースAdventCalendar2020ではありません。寝椅子さんは仰天ニュースAdventCalendarを立ち上げたことはありません。
さて、スマブラの話をしなければならないことに気づいたのでスマブラの話をしますが、気づけば長く続いたものでもうじき21周年を迎えようとしているそうです。
最初は任天堂オールスターと謳っていましたが、5作も続くといくら豊富な任天堂のIPと言えどキャラクターは出尽くしてしまいます。
ワルイージやワドルディなどの牛丼チェーンにおける味噌汁みたいなポジションのキャラが参戦を熱望されているのを見ても、充分すぎるほど任天堂のIPを詰め込んだことが伺い知れます。
この調子で行くとあと2作後には任天堂のデッキは大枯渇。消去法から直感ヒトフデを参戦させざるを得なくなり、桜井氏から「直感ヒトフデの必殺技を考えてください」と言い渡される社員が出てしまうでしょう。
せっかくスマブラの製作に携われたのになぜ直感ヒトフデの必殺技を考えなければならないのでしょうか。一筆書き以外にあるんでしょうか。
しかしそこはゲーム界の内村光良こと任天堂。持ち前のガッツと肩幅で他社からキャラをお借りすることで無限のプールを実現。
ゲームの根幹はそのままに新しい体験を届け続けることが出来るようになったわけです。
そして任天堂の内村光良ぶりは留まるところを知らず...
今では全体の2割くらいが他社キャラとなりました。
2割と聞くとそんなもんかと思われるかもしれませんが
「2割がM78星雲と繋がっちゃってるピザ」を見ていただくと、結構な割合を占めていることがわかりますね。
スマブラはすでに任天堂キャラが大集結とするゲームというよりは、ゲーム業界のお祭りとしての面が強くなっています。
しかしキャラクター選択画面がこれほど駿河屋の福袋のようになっても、「任天堂のゲームっぽさ」は損なわれていませんよね。不思議です。
いったいどのようなトリックなんでしょうか、考えに考え抜いて僕が着目したのは...
ここの
ここです。
えっ!?
まさかマリオが寿司打をずっと見据えていたとは...
それはさておき、押しも押されぬこの男こそが「任天堂のシンボル」としての役割を果たし、全体の任天堂感を押し上げているのではないか?という考えに至りました。
そこで、今回はその真相を探るべく検証を行うことにします。
検証開始
さて、今回の検証では「マリオを別の何かと置き換えて任天堂感の減少幅を観測する」という方法を取ります。
それでは何と置き換えるかという話になりますが、減少幅を見るのであれば任天堂感から遠い存在であるべきでしょう。
ひとくちに任天堂感から遠いものと言っても色々ありますが、一般的にパッと思い浮かぶものとしては
このあたりですね。
検証というのは読んでいただいている方に伝わらなければ意味がありませんから、なるべくこういったポピュラーなものから選んでいきましょう。
というわけで今回は原監督と置き換えようと思います。
【お詫び】
当初はJUJUと置き換える予定でしたが、諸般の都合(※1)により急遽近しい存在である原監督に代打(※2)を託しました。この場を借りてお詫びいたします。
※1...思ったよりJUJUのことを知らなくて筆が全く進まなかった。
※2...監督なのに代打て笑 面白笑
まずは発端である『スマブラSP』のマリオを置き換えてみましょう。
意外と気づかないことではありますが、皆さんはこの時点でマリオの任天堂感を一身に浴びています。
ここでまずマリオを浴びてからゲームを遊ぶというプロセスを踏むことで任天堂感が増幅しているんですね。要領はプールに入る前の冷たいやつと同じです。
そのプールに入る前の冷たいやつが、もし原監督だったら...?
今年ネットで流行ったもの一覧みたいになりました。
僕があまり野球に明るくないせいかもしれませんが、思っていたより野球感とかジャイアンツ感は出ませんでしたね。
マリオ以外の全てのゲームが流行った世界のインターネットが画面に映し出されました。
まあ任天堂感が薄れたのは事実としてあるような気がします。駅の広告にこれがあったとて「任天堂だ!」とはなりませんからね。「まとめブログだ!」とはなるかもしれませんが。
続いてはこちらのパッケージ。
見ていただければ分かるように、このパッケージはマリオがほとんどの任天堂感を担っています。
ということは...原監督と置き換えた時の減少幅が、限りなく絶対値に近いということではないでしょうか?早速見てみましょう。
めちゃめちゃ安そうになってしまった。
全く意識していなかったのに、"大人のDS顔トレーニング"くらいの頻度でワゴンでよく見るソレが勝手に醸し出てきました。水筒のミルクがチーズになってた衝撃ときっと全く同じですね。
予想通り任天堂感の全てをマリオが担っていたので任天堂感はもはやどこ吹く風という感じになりましたが、スライムが持つスクエニ感はそのまま。
その結果として「勝手にスクエニを迷走させる」という一番よくない状態に落ち着きました。原監督とJUJUに謝っただけでは済まない領域まで足を踏み入れてしまったようですね。誤算です。精進精進...。
人間としてまた一皮剥けたところで最後はこちら。
任天堂の採用情報が掲載された際の画像です。みなさんが言わんとすることは顔を見れば分かりますが、任天堂も決して笑かそうとして作ったわけではないはずです。
全面にイメージカラー。任天堂のロゴ。マリオがいなくても任天堂感が保たれる可能性がありますが...
マリオがいるいないの話ではなくなりました。
原監督が赤よりも強いコントラストを放ってしまったことで、他の任天堂感を食い荒らしてしまう惨事に。
本当にね、安易な気持ちでペットを飼って、難しくなったら捨てるというのがもってのほかだと改めて思いましたね。この画像のように元の生態系や環境を変えてしまったら責任が取れるのか?と。
コロナ渦でペットの需要が高まっているそうですが、あなたの身近にペットを検討している方がいたら「こうならないと約束できるか?」とこの画像を一度見せてあげてください。必ず連絡先をひとつ失うでしょう。
検証は以上となりました。いかがでしたでしょうか。こちらは完全に着地点を失いましたが、そこを踏まえていかがでしたでしょうか。
何はともあれマリオが任天堂感に大きく貢献していることは明らかになったのかなと思います。本懐は遂げたと言っていいでしょう。
こうなってくると逆にマリオがあるところは全て任天堂になるのかもしれませんね。機会があればサイゼリヤのスープバーにマリオゴルフを立てかけて帰ってみようと思います。次回行った時にスープバーだけ任天堂になってるかもしれませんから。
さて、最初に申し上げた通りこの記事は"スマブラAdventCalendar2020"に参加させていただいているものです。
僕も参加するにあたって
・スマブラのカメラのコツ
・好プレイ集とかで使えそうな簡単な編集
・なんとか理由を探してマリオをJUJUにする
の三つが浮かんだわけですが、今回は三つ目を選んで、結果こうなりました。
「終わりよければ全て良し」とは言い得て妙だなあ、と万感の思いが広がる冬の夜です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?