10/24

やっと会える。
そう思うだけで元気がジワジワと滲み出してくる。
何着よう。いつ美容院に行こう。ネイルとかしちゃう？マツエクにトライしてみようかな。
こんな時間は、憂うつで塗り固められた殻が割れて柔らかい心になれる。

どうせ見られないのに、風景の一部なのに、デートするかのごとくベターな自分を演出したい。
憧れだけど、憧れではない。心のよりどころと言うのもなんか違う。
大切な自分の中核。もしくは天然石、パワーストーンみたいものだろうか。

ポジティブオーラ全開の人は素敵だけど、私にはしっくりこない。
テンション高めでグイグイ来る人からは全力で逃げたいし、必要以上にゲラゲラ笑って騒ぐ輩には爆弾を落としたい。
その人はこれらには当てはまらない。(たぶん)

春の光に煌めく小川の水面のような、
夏に信号を待つ時に入る木陰のような、
秋の始まりを感じる空気のような、
冬の寒い朝に密やかに立つ霜柱のような、
そんな人だ。(たぶん)

でも、顔から服からグショグショにするゲリラ豪雨のような激しさや、噴火した火山からドロドロと流れるマグマのような熱さを持ち合わせているのかもしれない。
まだ知らない別の顔が沢山ある。

現実でも妄想でも何でも良い。ただ考えているだけで良いのだ。そばにいなくても心が軽くなるってちょっとした魔法かも。
楽しみを増幅させて、会えると信じて毎日をやり過ごしていこう。