母と友達になった小学生
これはつい最近、初めて母から聞いた話です。
弟が母のお腹にいて、私が2歳の時の話
当時の母には、ママ友のような存在がおらず、父が仕事に行ってしまうと、話し相手がいない状況だったらしいです。
(私は宇宙語を話す暴れん坊将軍)
母と私は、近所の小学校に行って、小学校の遊具を借りて遊んだりしていたらしいです。
(当時の小学校は、まだ自由に出入り出来た)
そんなとき、小学校高学年の女の子2人組が、母と私に話しかけてきたそうです。
1人は6年生、1人は4年生だったとのこと。
「おばちゃん!何してるの!」
母に話しかけてくれた女の子たちは、2歳の私と遊んでくれたらしいです。
その女の子たちは、ちょっとオシャマ(死語)な感じで、お姉さんな振る舞いだったらしいです。
話し相手のいなかった母は当時、その女の子たち(以下「お姉さん」)を話し相手にしてたらしいです。
母は「変な話よねえ」と当時を振り返り、
「あの子達はもしかしたら、家や学校に、居場所がなかったのかなあ。
当時の私は世間のこと何にもわかってなかったから、何にも気づかなかったけど」
と話していました。
ある時母は、お姉さんたちに
「私、このお腹にいる子(※弟)、ちゃんと産めるかなあ」
と、ポロッと弱音を吐いたらしいです。
(小学生の女の子になんてことを、、、)
(ただその嫌な予感は的中していて、弟は小児がんでした。母って凄いわ)
それを聞いたお姉さんは、
「おばちゃん!そんなこと言っちゃダメだよ!! ちゃんと産めるよ!! そんなこと言っちゃダメ!」
と、ピシャッと母をたしなめたそうです。
子どもの純粋でまっすぐな言葉って、なんか感動しちゃう、、、涙
母は
「そうね、そうよね。おばちゃん、ちゃんとしなきゃね」
と前向きになったそうです。
それから母とお姉さんたちの付き合いは続き、お姉さんたちは私の家に遊びに来ていたそうです。
家に来たお姉さんたちはとっても楽しそうで、当時の家は古い小さな平屋でしたが、
「キャッホー!」
なんて言いながら、飛び跳ねて部屋の中で遊んでいたそうです。
(2歳の私は、家に突然人が増えてビックリしていたらしいですが笑)
ある時、お姉さんたちは
「私ね、隣町に引っ越すことになったの」
と母に伝えてきたそうです。
それを聞き、母はそのお姉さんたちへの贈り物として「パジャマ」を買って、お姉さんたちの家に行き、これまでのお礼とお別れのご挨拶に行ったそうです。
そのお姉さんたちの家と、
玄関に出てきたお姉さんたちのお母さんの様子を見て、母は
「あれ?なんか普通の家じゃないかも?」
と感じたそうです。
その後数年が経って私が小学校に入学し、運動会が開催されたときにも、
お姉さんたちは中学生だったのに遊びに来てくれたらしいです。
(日程を調べていたのかな?)
「おばちゃん! おばちゃんの子供どこ? あ!いた!がんばれー!」
それからは、私の家自体が引っ越してしまったこともあり、お姉さんたちとは会えなくなってしまいました。
私はそんな話をこの前初めて聞かされ、
「私と遊んでくれていたお姉さんがいたのか、、、!」
とたまげました。
母は、
「なんか、小学生くらいの女の子に懐かれること多かったわねえ。
今でも「論ちゃんのママだー!」って
街中で、子供のときみたいに、声掛けてくる子がいるよ。」
なんて呟いてました。
なんか不思議な話。
私より10歳くらい年上のお姉さん
まだ地元に住んでいるのかな??
もし叶うなら、
「あの時の赤ちゃんです。大きくなりました。どもども」
と、ご挨拶できるならしたいなあ。
おしまい