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共作動画対談(ボカマス祭り'22参加作品)

皆さんこんにちは。
そろそろゆっくり休めそうな二階から点鼻薬です。
今回はボカマス祭り'22共作動画の共同制作者のk10さん、Pacific Sideさん、やる□さんにお話を伺っていきたいと思います。人数と尺の関係上短く収まっておりますがよろしくお願いします。


二か点:それでは皆さん、本日はよろしくお願いします。

k10さん:よろしくお願いします

Pacificさん:よろしくお願いします!

やる□さん:お願いしまーす

二:今回は共作動画の皆さんのそれぞれ意識したことやこだわりなど教えていただきたいと思います。まずは今回トップバッターを務めていただきましたk10さん、このパートを作る上で意識したこと等お話を伺いたいです。

k:共作のお誘いを頂いた時に曲を初めて聴かせていただいたのですが、最初のイメージが崩壊と再生というか、壊れて生まれてというサイクルのようなものを感じました。その中でVoy@gerのアニメMVのステージの入れ替わりで地面が隆起するイメージや冒頭のアイドルが出力されるシーンが頭に浮かんで題材に選びました。技術的な所だと、ボーカルが最初ははっきりと聴こえて徐々に周りの音に溶け込む曲調だったので、最初は暗転して字幕を出して、徐々に背景に溶け込ませるよう意識して作りました。トップバッターというのもあったので、どちらの方向に行っても舵取りしやすいよう全コンテンツアイドルが出てるこのMVを選んだというのも実はあったりします。

二:うわーなるほど!地面の隆起するイメージ確かにそうですね!イメージと意識がしっかりされていて今見るともっと構成に合点がいきます。5ブランドMV+デレミリMVというも今後の展開を考慮するとバランスバッチリでした。トップバッターの務めとして本当に完璧でした!ありがとうございました!
さて、続いては僕のパートの後、曲の展開がガラッと変わるパートを担当していただきましたやる□さんの意識した点等お聞かせください。

や:今回、共作ということで、自分に求められているものがいまいちわからなかったので二か点さんに実際にお伺いにいったのですが、自分に求められているのは「壊し」ということだったので「壊す」ことに全振りしました。あと、あまりの不安さに他の方のパートの仮組が上がって来たのを確認してから作りました。後出しじゃんけんチックで申し訳ありません。
前半パートから感じた秩序感とか高度文明感に対して、一度それが崩れてしまったような、原始的、宗教的な雰囲気が出せたのではないかなと思っています。文明が朽ちたような感じというか。
アイドル選択に関しては自分が神様だと思っているアイドル(野々原茜)と神の子だと思っているアイドル(大神環・矢吹可奈)とそれに対して祈りを捧げるイメージが湧くアイドル(百瀬莉緒・木下ひなた)を選びました。そりゃ宗教っぽくなりますよね。あと、余談ですが自分のパートを動画に出力したところ、3GBを超えてしまったんですが、これニコニコ動画にすでに上げられない容量なんですよね、その節は本当にご迷惑をおかけしました……。

二:なるほど良いですね〜。宗教的な方に解釈を持って行ったことにより荒廃と崇拝が両立されていてまるで朽ちた文明に遺されたイコンのようでした。人選もバッチリで、上下反転で重ねられた茜のアップは印象に残ってます。難易度高めかと思われるパート担当ありがとうございました!
続いて、曲展開が戻ってきて終末に向かうパートを担当していただきましたPacificさんの意識した点等お聞かせください。

P:そうですねえ……二か点さんからオファーが来た時に「エッ!ボカロで作るのか、面白そう!!」と思いオファーを受けました、実際、ボカロで作るのは初めてだったんで、半分不安になりながら制作を始めました。ボカロという作ったことないジャンルだったので、かなりイメージが湧きづらかったです。でも、しばらく聴いていると「サイケデリックな雰囲気にしたい」「クルマ要素を入れたい」と何個かイメージが浮かんできましたね。 アイドルもボカロに似合いそうなアイドルを選びました。僕の担当でもある白雪千夜、あと個人的に似合うなと思った北沢志保、八神マキノも選んでみたりしました。3人ともEDMとかボカロが似合うしなぁとか思いながら選定しました。他にいたアイドル達(真、ジュリアなど)は過去の作品に出ていたアイドル達を登場させてます。

制作中はほとんど手探りでした。
ここはガツンといきたい、ここはクルマ……みたいな。
自分のパートって盛り上がるところが多かったので、そこは「全てを壊してやる━━━━━」感を出して作りました。

それと対比にエモい部分もかなりあったので、そこは「この世界は俺のものだ、邪魔しないでくれ。」という感覚で作りました、だから、そこのパートはすこしグリッチが入ったり、サイケデリックになったりしたんです。
個人的に堕ちる果実を使ったのはとても正解だったなと思ってます、実際、終末感出てたので。

余談ですがエモい部分でクルマが飛び出してましたよね? 不思議に思った人もいると思うんでなんの車なのか教えちゃいます。

これです、通称"ミリオン号"です。 試作の時点でここのカットはサイケデリックな感じではなかったので少し違和感がありました。ここは別のカットに差し替えようかなと思って没カットになる予定だったんですが、そこも含めてサイケデリックにしちゃえばイイ感じになるのでは?と思い入れてみました。
色々初挑戦な共作になってとても楽しかったです!ありがとうございました!

二:初めてのボカロでのニコマス制作で、熱い思いで臨んでいただきありがとうございます!僕も御三方を現在のダンスPV勢の新進気鋭かつ第一線と思ってお呼びしてましたのでその熱量を嬉しく思います。車の映像良かったですし後ろにいくにつれて終末感増していくのもバッチリでした!締めに向かうパート担当ありがとうございました!

さて、ここまで御三方のお話を聞いてきましたが、続いては僕が選ぶここ好きポイントを各パートごとピックアップしていきます。
まずはk10さんパートですが、動画時間0:32〜1:44の間です。全体的に音に対しての映像のアプローチが秀逸なのですが、ここの最初の重ねと、その後重ねを切って赤い光が下に伸びていく箇所、それから重ねられていた年数のカウントアップをここで再びメインで持ってきて、ブレイクにTo the future!!!!!を合わせてデレミリMVに持っていくところが特に最高でした。

k:イントロが音の広がりと徐々に密になっていく曲調だったので、赤い光が収束するあのシーンを選んでみました。ボーカルに入る前がバチッと音が切り替わる感じだったので、あの字幕からデレのMVシーンに移り変われたのは個人的にもお気に入りの箇所です!

二:ありがとうございます!動画の世界観を作るという点でもこの箇所はとてもバッチリでした。続いてやる□さんパートですが、動画時間5:30〜6:13の間です。全体的に重ねが美しく反転重ねだけでなくもう一枚別シーンを重ねることでおもしろさが生まれてるのですが、この箇所は特に曲調の変化と共に色調が変わる開放感と、祈るような振り付けが散りばめられていたり、左右反転重ねの茜、被検体環、力強い振り付けのひなた、ぐるっと回るシーンの反転重ね等、神話を彷彿とさせる展開と心地よさが両立されていてとても好きです。

や:個人的に、あの転換の環の入りが自分のニコマスのフェチ部分だと思っていて、その他の部分でいうと茜ちゃんがとてもいい効果を生んでいたかなと思います。映像の切り替わりとか映像の効果で流れとして統一感があればシンクロとかはそこまで意識しなくてもよいかなとは思って作っていました。ここからは若干、懺悔みたいな感じになるのですが、今回の映像制作はなんというかこういうものを作ろうとして作った感じではなくてAIが描いた絵が凄く見えるみたいなのをちょっとだけ意識的にやりたかった感じです。フレーム単位のこだわりとかも全く無いです。タイムライン上に素材をおいてその動画が音に対応してなんとなく気持ちよくなるように並べた結果生まれたものなので、AIが描いてくれた絵1000枚から自分が良いと思ったものを選んで提出したみたいな実はちょっと邪な作品なのかもしれません。

二:ありがとうございます!偶然によって生み出されるのもまた神秘を感じるのでそれはそれでアリだと思います。続いてPacificさんパートですが、動画時間7:06〜8:20の間です。全体的に後ろに行くにつれて終末感が増していくのが素晴らしいのですが、最初の入り、ミリで暗めに入ってからデレで少し開放感を持たせてるのがワクワク感を増幅させますし、個人的にあそこでラップタイムが入るのがツボです。そしてブレイクで暗転してマキノのカットで見せてミリにいく流れ、まさに終焉の始まりでかなり興奮しました。

P:なるほど…あのパートは曲調が怖い感じだったのであそこはトコトン乱そうと思って暗めにしたり明るめにやってみました。暗転してマキノの振り返りでバグるところ、地味に大変でした……
ラップタイムは隠そうと思ってたんですが、環境もあって隠すことが出来ませんでした。
でも結果的にイイ感じになったからオッケーかなと思います。

二:とても良かったですよ!マキノの振り返り、実は僕の閉幕動画で美希でちょっとパクらさせていただきました。
さてここまで色々お話を伺ってきましたが、そろそろお別れの時間です。また何かしら機会が有ればこの4人で、ちょっと長尺の展開と癖が強めの曲でガチガチに構成練って動画作れたら良いなーと思います。それでは皆さん最後に一言ずつお願いします。

P:全てが新鮮でとても楽しかったです!
ありがとうございました!

や:4人のそれぞれの動画に込めた意図が一曲を通すと面白いものになっていたのが共作のいいところだと思いました!
力不足を感じたところも沢山あり、「壊し」という役目は果たせたかなというところもあり、次回もこうやって誘っていただける機会があれば頑張ってみたいです!

k:トップバッターで緊張しましたが、とても楽しく参加できました!お誘いいただきありがとうございました(*´∇`*)

二:皆さん本日はありがとうございました!


本日のゲスト

k10(ケーテン)さん
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やる□Pさん
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Pacific Sideさん
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僕のパートについては別記事にて語っております。

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