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二階からニコマスQ Vol.8 - 阿羅他さん

皆さんこんにちは。
平穏な毎日を過ごす、二階から点鼻薬です。
前回の投稿から1年以上空いてしまいましたが、普通に再開していきたいと思います。「ニコマスQ」はニコマスPに色々お話を伺うインタビュー記事になります。ニコマスQ実質休止の裏では「ニコマスR(ecommend)」の開始が騒がれていた(僕一人で騒いでいた)のですが、ニコマス企画の参加作品紹介記事との両立が厳しくて頓挫しました。
この1年でもタグロック企画をやったり参加したり、初めての合作をやったり、あいだあいだはしっかり修行を積んでいたりと、結構動きは多かった気がします。
ということで、第8回はこの方をお呼びしました。


二か点:
それでは阿羅他さん、よろしくお願いします。

阿羅他さん:
あ!もう始まる感じね!はーい。よろしくお願いします。阿羅他と申します。

二:
よろしくお願いします〜。では始めに、阿羅他さんの担当アイドルの紹介をお願いします。

阿:
この話する時、本当にいつも困るのですが、担当アイドルは今現在22名います。
765プロダクションから、担当した順番で如月千早、菊地真、水瀬伊織、高槻やよい、四条貴音、双海真美、萩原雪歩、秋月律子、双海亜美、我那覇響、三浦あずさ、天海春香、星井美希。
876プロダクションから日高愛、水谷絵理、秋月涼。
シンデレラガールズから諸星きらり、佐久間まゆ、木村夏樹、輿水幸子、島村卯月。
283プロダクションから月岡恋鐘。
合計22名を受け持っています。

二:
全員挙げていただきありがとうございます。ブランド跨いで22名ですか!なかなか敏腕です。一年中忙しそうでスケジュール管理が大変そうですね。続いて、ニコマスのデビュー年月と普段作っているニコマスのジャンルを教えてください。

阿:
担当が多いのはアイマスを知った年にやったアイドルマスターOFAというゲームの影響が大きいかもしれません。けど退屈しなくて良いですよ。おすすめはしませんが...。
ニコマスのデビュー年月は2015年の3月。アイドルマスターSPの実況動画でデビューとなります。
ニコマスのジャンル...というと難しいです。そのアイドルに必要であればなんでも勉強して作ります。ただマイリスト見直す感じ、ストーリー系PVとMV風MAD、ダンスMADとかになるんですかね。

二:
もう8年になるんですね!といいますか実況デビューだったんですね!ニコマスPとしては結構珍しいんですかね?
ジャンルについて、芯は変わらないまま表現方法を選択しているというのは、阿羅他さん作品群から感じております。そのスタイルも珍しそうですね。表現方法は作風として固定(確立)されていて、作品によって軸を変えていくのがオーソドックスな気がしてます。そこら辺もどうなんでしょうね。ここ1,2年のニコマス事情しか知りませんのでふわっとした文末になってしまうのですが。

阿:
まさかこんなにアイドルマスター、ましてはMAD界隈に居着くとは思いもしなかったです笑。
ニコマスの定義は今でも難しく考えちゃうんですけど、大概は僕みたいなタイプは『ゲーム実況者』になっていくんじゃないですかね。僕はアイマスの勉強としてゲーム実況をした感じなので、『ゲームをしたい』よりは『アイマスをやってみよう』の足掛かりだった、みたいな。難しいですね。
動画もいくつか視聴して頂いたみたいで、ありがとうございます。ありがたいことに色々な方からここ数年褒めていただく事も増えたのですが、正直自分には自分の作品の表現や個性がまっったくわからないんですよね。好きなエフェクトとかはあるけど、毎回使わないし、アイドルによって考え方、作風のチャンネルを変えてるつもりなので、二か点さんに言って頂けた事に関しても『まじかー』くらいの認識です。そういう意味では自分は映像作風の強み、軸がない奴、見たいなコンプレックスもあったのですが、これまでの作品群の中で何か独特なものを感じて頂けたのであれば救われた気がします。
長文になっちゃいますね。すみません。纏める努力しますね。
うーん、僕に似たスタイルのニコマスPも、探せばいるのかもしれないけど、特に映像面で誰かを参考にしたことは一度もないので、マイリス古い順で見て貰えばわかると思いますが、作っては崩して足しての再構成の8年だったので(MADは7年だけど)意識してこのスタイルになったというよりかは、千早に必要なもの、きらりに必要なもの、を探していたら結果ダンスから静止画、静止画から実写、実写から3Dの移ろいがあった気がします。
でも間違いなく僕は2009年〜2010年くらいのニコマス、アイマスの影響は受けていますね。
同期がクラスメイトなら、彼らが教科書だったので。

二:
アイドルと向き合い寄り添うことで培っているのですね。まさにアイドルプロデュースと言えると思います。ニコマス(PVMAD制作)を始めたきっかけはなんだったのですか?

阿:
アイマスを知りたての頃、アイマスの曲を片っ端からレンタルして聴く、という生活をしていたんですが、5月5日にたまたま聴いた水瀬伊織の『あ〜よかった』のカバーがあまりにも良くて、しかもその日が水瀬伊織の誕生日だったこともその日に知り、運命めいたものを感じたので『なにかしよう!』とWindowsムービーメイカーで作った記憶があります。

二:
カバー曲がきっかけだったんですね!アイドルのために何かしたいという気持ちが最初も今も変わらずいて、本当に素晴らしいと思います。そんな阿羅他さんのプロデューサーネームはどういった由来で付けられたのですか?

阿:
それ以前も同じアカウントで活動はしていたのですが、名前考えるのが面倒で本名で活動していました。
大学受験の為ニコニコ動画を離れたあと『気持ちも新たに一新しよう!』ということで『あらた』と名乗りました。
でも名乗った後、アイマスもそれ以外でも『あらたさん』は沢山いたので検索しても引っ掛からない様な漢字を適当に当てました。

二:
「新たに」から来てるんですね〜。名は体を表すと言いますが、阿羅他さんの作品を拝見するとまさに、と思います。
それでは続いて、阿羅他さんはニコマスを作る時に、アイドルそれぞれに対して必要な表現を用いるということですが、「アイドル」を映像に落とし込む際に共通して意識していること、こだわっていることはありますか?

阿:
共通して意識していること...
『アイマスMAD製作者』ではなく、『プロデュース方法にMADを選んだアイマスP』である事は常に意識しています。

諸星きらり(担当アイドル)を好きな人が喜んでくれる動画を理想にしています。楽曲とか映像の色味とか。俺の好みだけなら諸星きらりの『PONPONPON』とか絶対作らないので。

狙ってる客層は僕と近い熱量でアイマス(プロデュース)に向き合っているライバルたちと同担に響けば良いなと意識しています。なので視聴者がある程度アイマスは知っている前提のMADが多いかな。

コンセプトは毎回作るようにしています。この動画を投稿する理由と、見てもらいたいポイント、僕が注目した点などをマイリスコメントに追記しています。なのでMADの再生数や頂いたコメントでプロデュースの成功可否やアイドル毎に舵を切る方向を変えたり突き進んだりの指標にさせて頂いています。

目標再生数を超えたり狙ったコメントを書いてもらえたアイドルにはその次の作品でご褒美を与えるようにしています。
例えば最初にランキング上位1桁に乗ったのは高槻やよいの1作目なので、2作目には765プロ全員と玲音、OFAのエピソードでやっと着れた高校生の制服を着たステージライブ、普段なら絶対着せない大人の服...とかを与えて笑顔をたくさん映すようにしたり、千早なら2作目に歌をということで人力ボーカロイドプロデュースを外注してお願いしたり。
でも毎回じゃなく、あくまで目標達成の報酬なので年々ハードルは上がりますね...伸びない!!!

僕自身ご存知の通り目立ちたがり屋ですが、ニコマスはあくまで主役はアイドル、彼女たち。
僕じゃなく、アイドルを見て貰えるよう8年やってます。頂けるコメントや感想が『阿羅他』ではなく出演アイドルであった時に、やり甲斐を感じて幸せです。その点では視聴者層には恵まれています。

最後に、僕の担当アイドルたちは阿羅他が画面の向こうからやってくる人間で、自分たちはデータアイドルという事を自覚している という設定で2015年から活動しています。こだわりはこれくらい。

....8年の中で今日初出し情報もあった気がしますが、多すぎて纏められないのでこれくらいに。まだまだあるので興味持って貰えた方は見ながら考えて貰ったりダウンロードして遊んでみたりDM下さい。

二:
アイドルと生きている感覚が凄いですね……。向き合い方も、職人という言葉がぴったりだと思います。まさにプロフェッショナルです。阿羅他さんの性格とニコマスという場所が噛み合いすぎてます。ありがとうございます。
続いて、お気に入りの自作ニコマスとおすすめしたい他作ニコマスを1本ずつ教えてください。

阿:
格好良いこと言うのは簡単ですが、ちゃんと実現出来るように日々がんばります。
おすすめの自作....再生数、マイリスト登録をたくさん頂いているものがまぁおすすめになるんだろうけど、個人的には『君よ、馬鹿/聡明であれ』をおすすめさせて頂きます。
765プロ13人のMADを全員担当目線で作れるのが強み、なのかなと。
他作は数えきれないほどあるけど、シラカワPさんの『アイドルマスターオールスター 「空想メロウ」AIRMASTER』ですかね。
僕の憧れのアイドルマスターです。

二:
阿羅他さんの作品拝見いたしました。765の個性と団結と961の圧倒的カリスマ性が繊細に織り重ねられていて、それぞれにアイドルとしての絶対的自信を感じながらもライバルをリスペクトしているのも感じられてグッときます。シラカワPさんの作品も拝見いたしました。もうニコマスPVの完成形のような動画ですね。何もかもが洗練されてます。圧倒されて正直言葉が出てこないです。続いて、阿羅他さんの尊敬するニコマスPがいましたら教えてください。

阿:
アイドルとちゃんと向き合って、そのアイドルの為の作品を作る人は誰だろうと尊敬していますね。クオリティは正直僕にとって2の次なので。動機が肝心。
それでいくと僕は同期なら倉桜P、先輩なら赤ペンPさんと先ほど挙げたシラカワPさん、それからゆっぴさん.....すみません。冗談抜きであと100人くらい名前が出るのでこの辺で。

二:
仰る通りだと思います。尊敬できる方がたくさんいるというのはとても素晴らしいです。それでは最後の質問です。阿羅他さんが今後やってみたいこと、挑戦したいことがありましたら教えてください。

阿:
はい!宣伝です。
アイドルマスターのアイドルがデビューし、引退するまでを独断と偏見で描くビジュアルノベルゲームを二次創作として企画、指揮、制作します!実はもう動き出しています!テーマは『アイドルマスターの言葉の意味とは』
楽しみにしていてください。手伝ってもらうシナリオライター、監修プロデューサー、アドバイザー、等まだ声がけ段階なので、お時間あれば皆様ご協力よろしくお願いします!

二:
おおー良いですね!個人的にノベルゲーム好きなのでとても楽しみです!さて、今回は阿羅他さんにたくさんお話を伺いました。阿羅他さんどうもありがとうございました!

阿:
ありがとうございました〜


阿羅他さんのTwitter&ニコニコマイリスリンク

阿羅他さんの今後ますますのご活躍を祈念しております!

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