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【書評】スマホ脳 (新潮新書)

スマホが私たちの脳を巧妙に虜にする方法と、それが私たちの心・身体・脳にどれほど危機的な悪影響を及ぼすかについて、科学的データをもとにさまざまな角度から解説されています。

本書には「スティーブ・ジョブスなどIT業界のトップたちは我が子にデジタル・デバイスを与えない」というセンセーショナルな一文があります。これは本の帯部分などにも書かれており、ベストセラーの一因となっているのかもしれません。ITトップたちが影響を与える側として、これほどの弊害を予測しているのであれば、それは自然な行動と言えるでしょう。

言うまでもありませんが、スマホを一切使わないというのは非現実的な話になりますが、要はスマホは道具であり、使い方が重要なのです。

個人的には、スマホによる睡眠不足や運動不足など、自身も経験している要素がありました。

そのため、本書を読んだ後は、自分が日常生活で行っているインプットとアウトプットの両方を見直しました。「スマホ使用が必須もしくは効率的な事柄」と「紙(書籍・ノート)中心にした方が良い事柄」に分けて、総棚卸しを行いました。これが非常に効果的でした。

本書にも述べられているように、野生時代からの生存本能の一部に起因するのかもしれませんが、スマホに煽られて新しい情報への渇望が増し、散漫で目的のないインプットに時間を浪費していることに気づきました。また、バラバラになっていたアウトプットの整理もできました。

客観的なデータによってスマホの弊害の恐ろしさを再認識し、スマホの使い方を最適化したい方や、スマホの時間を減らして健康的な生活を取り戻したい方には、自信を持って本書をおすすめします。

この本は強力なきっかけを提供してくれる良書です。本書を読んだことで、スマホの弊害の恐ろしさを客観的なデータに基づいて再認識しました。そして、自分自身のスマホの使い方を最適化することができるようなヒントやアイデアを得ることもできました。

特に、スマホ時間を減らして健康的な生活を取り戻したいと考えている方には、この本が強力なきっかけとなるでしょう。本書は科学的な観点から、スマホの使用による悪影響やリスクについて詳しく解説しています。そのため、自信を持って本書の効果を保証できます。

読後には、自分が日常生活で行っているインプットとアウトプットの両方について見直すことをおすすめします。スマホ使用が必須もしくは効率的な事柄と、紙(書籍・ノート)中心にした方が良い事柄を明確に区別し、総棚卸しを行うことで、スマホの使用による時間浪費や散漫さを改善することができます。

また、野生時代からの生存本能に関係しているとされる点にも注目です。スマホによって新しい情報への渇望が増し、その結果として散漫なインプットに時間を費やしてしまうことに気づきました。この本を通じて、自身の本能を理解し、バランスの取れたスマホの使用方法を見つけることができました。

「スマホ脳」は、スマートフォンの普及に伴う課題や問題について科学的なデータをもとに解説した優れた書籍です。スマホの使用に関する自己啓発や警鐘を鳴らすと同時に、使い方次第では有益なツールとなることも示唆しています。

総合的に言えば、スマホの使用に関する視点をガラっと変えることができる貴重な本です。スマホをより意図的に使いこなし、知的で健康的な生活を送るための手助けとなることでしょう。


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