【そうだ、現実を捨てよう】VRChatを始めて1ヵ月が経った。[VRChatの健全な文化紹介]
※注意※
・本記事は著者2cr3oが体験した事実に基づいた解釈であり、VRChatの文化を完全に網羅したものではありません。これでも氷山の一角です。
・各章は関連する項目ではないので、好きなところから読み進めて問題ありません。
・本記事に関する批判は2cr3oのTwitterアカウントにください。
※お詫び※
先日アップロードした記事内容の一部に関して、noteの利用規約に違反している不適切な内容があり、公開停止処分となりました。
このこと事について、この場をお借りして、謝罪いたします。
読者の方々を不快な感情にさせてしまい、大変申し訳ございませんでした。
バージョン2.0として掲載する本記事では、利用規約上不適切だと思われる1章をまるごと削除した上で、VRChatの健全な文化を紹介することに努めております。
0. VRChatを始めました - はじめに -
こんにちは、2cr3oです。
先月8/5にOculus Questを購入し、VRChatを始めてちょうど1ヵ月が経ったので、その体験について書いていこうと思います(ちなみに、著者はQuest単機勢です)。
ただ今回書くのは、どちらかというと、ニッチな方面です。たとえば、「VRChatを始めて何をしたら良いか」ということではないです。それは他所の記事に譲ります。それに、大半の人は初心者には優しいので、フレンドになってくれた方に質問すれば親身に教えてくれると思います。
今回私がお伝えしたいのはズバリ「VRChatという文化について」です。
つまり、本記事は「実際にVRChatの沼に少しだけ浸かってみたらこうだった」という手記です。この記事を読んで「よっしゃ、ワイも始めてみよう」と思ってもらえたら嬉しいです。
VRChatは適切なマナー(態度や発言、社会的道義)を欠かない限りは、自己保存は保障され、十分に楽しめます!
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フレンド待ってまーす!
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1. 呼び方は『さん』がいい?『ちゃん』がいい?
初めてフレンドさんに誘われて遊んだのは、VRChatを始めて10日以上経ってからで、他の人と比べて遅かったと思います。
そのときに最初に訪れたのは、温泉旅館を彷彿とさせ、打ち上げ花火が見上げられるワールド(VRChat上のスペースのこと)でした。
私の話になってしまいますが、"2cr3o"という名前は"cocoro"の短縮形で、'c' + 'c' + 'r' + 'o' + 'o' + 'o'という文字遊びをしています(現在のVRChatのアカウントは読めるようにユーザー名を変更しました)。
そのフレンドさんは初見では、私の呼び方が分からなかったと思いますが、私は「"cocoro"です。よろしくお願いします」と、挨拶をしました。
その返しに聞かれた質問が「呼び方は『ちゃん』がいい?『さん』がいい?」でした。
まさか、LBGTに該当しない私が、日常生活で「自分は『ちゃん呼び』されたい人間か?」と自分に問わなければいけないシーンが来るとは、まず思わないでしょう。
大変失礼ですが、そのとき私は質問の意図が分からず困惑して「え、それってどういうことですか?」と質問に聞き返しました。
そして、話を聞き進めるとフレンド曰く「VRChatには、たとえ中身が男性であっても『ちゃん呼び』されたい人もいる」という事情がある、と。
私は"It's amazing!!!!!!"と心の中で叫びました。
そして今では、(抽象的な表現になってしまいますが)こう思うわけです。
「VRChatでは、現実の自分をどれだけ持ち込むかを自分で決めることができる。すなわち、リアルの自分と切り離して新しい人格を選択することも、リアルの自分をハイブリッドすることも、リアルの自分のままでいることも、そのどれもあなたが決められる」と。
かりに、あなたが現実では女性でも、VRChatで完全に男性であるとしても、その自由が保障されます。おかしなことも、矛盾も何一つありません。
つまり、VRChatでは現実を捨てていいんです。
ちなみに、男性の私は『ちゃん呼び』したり、されたりすることに抵抗がありません。むしろ、親愛の意味を込めて、一部のフレンドには意識的に『ちゃん呼び』しています。
2. PC勢とQuest勢が見る世界
この章では、PCとQuest単体では見える世界が異なるということを覚えておきましょう。これはVRChatでは、誰しもが経験することだからです。
初心者が最初に訪れる、最も有名なワールドのひとつに"Japanese Shrine"があります。
- VRChatの世界(β)様より拝借
PCではとても素晴らしいワールドです。初期のホームのワールドから飛べることもあり、VRChatを探検している中で訪問できる可能性が高いでしょう。
また検索結果からも非常に美しいワールドだということが分かるでしょう。
しかしながら、私(Quest単体)から見る"Japanese Shrine"は、以下のようになっています。
見て分かる通り、『違う』ではなく『異質』なのです。
Questでは桜は生えていませんし、川の水は流れていないように映ります。
原因については、コンピュータサイエンスや3DCGの複雑な事情が伴うので省きますが、PCとQuestの見る世界の差によって、必然的に関わるコミュニティも異なるということです。
すなわち、PC勢にはPC勢の世界があり、Quest勢にはQuest勢の世界があるということです。
また、アバターの髪・尻尾・ケモノ耳が動いている世界と、動いていない世界では、そもそも見る世界が異なるので、PC勢はQuest勢に配慮し、Quest勢はPC勢に遠慮することで、ようやくそのギャップが埋められるというのが今のVRChatの現状です。
そして、Quest単体から始めてみれば、きっとその次元の差に一々絶望することになるでしょうし、これだけのために「グラフィックボードを搭載したハイエンドPCを購入してやろう」と憤ることでしょう。
ちなみに、VRChatの歴史はPC勢の方が長いため、Quest勢よりもPC勢の方が文化的にディープです。
3. 無言勢という存在
VRChatを始めると、あなたのマイクをミュートにできることに気が付くでしょう。そして、もしあなたにフレンド申請をしてきた人が、ずっとマイクをミュートにしていたとしても驚かないでください。
それは彼らは、いわゆる『無言勢』だからです。
@mvrchatmanga 様より拝借
私が無言勢の方に初めて遭遇したのは、初めてから2週間以上経ってからでした。もちろん、最初は衝撃でした。「無言でのコミュニケーションを取るユーザーの自己保存が保証されているなんて!?」とね。
そして、最初は「どうしてこの人はしゃべらないんだろう?」と疑問に思いました。ですが、それは少なくとも日本のVRChatコミュニティでは常識ですし、たとえ歴の長い(Trustedと呼ばれる最高のユーザーランク)の方でも無言勢はいます。
常識について問いを続けることもできますが、身を委ねることもできます。私の場合後者を選択しました。
そして、実は彼ら無言勢とコミュニケーションを取るのは容易です。というのも、VRChatではジェスチャーも表情もできますし、ペンを使って文筆することもできます。
それに何より、無言勢はノンバーバルなコミュニケーションに優れています。アバターに合わせた表情と熟知し、一瞬の状況に合わせて適切な表現を展開してきます。きっとそのムーブメントに心を打たれるでしょう。
4. お砂糖さんという概念
やはり「かりにあなたに人生のパートナーが居なくても、VRChatではパートナーをつくることが可能である」という紹介が必要でしょう(もちろん、人生のパートナーがいる人でも、お砂糖さんを作っている人はいる)。
@Shinkaisoku_JP 様より拝借
「お砂糖さん(パートナー)と清純なお付き合いをしていきたい」という場合は、ちゃんと周りに公表していきましょう。
そのように、お砂糖さんが居ることを公表することを「お砂糖報告」と言います。
お砂糖報告は、何ら恥ずかしいことではありません。これも無言勢と同様、VRChatの常識のひとつです。むしろ、パートナーに黙って、別のユーザーと関係をもうけることの方が恥ずかしいです。人として。
「お砂糖報告」によって、自分とパートナーの両者の身を守ることに繋がります。長期的に関係を保ちたいというのであれば、お互いに片想いされる可能性を極力排除していきたいでしょう。
また、お砂糖さんをつくることは幸福感につながることと同時に、トラブルの原因になることがあり、フレンド間の不仲にはお砂糖さんが関係しているケースが多くあります。
私には、まだお砂糖さんはいませんし、これから作ろうという気は今のところ無いのですが、もしお砂糖さんをつくりたいというのであれば、きちんと相手と話し合いして、VRChatでの価値観を合わせることをおすすめします。
VRChatでは、自分の理想を叶えることができます。月並みですが、だからこそ深い関係を築こうとする相手との理想のズレは怖いのです。
お砂糖さんと健全な関係を築いて、VRChatを楽しみましょう
5. VRChatをただのおままごとで終わらせないために - おわりに -
これまで紹介してきたものは、特に私2cr3oが驚いた文化体験です。
まだまだVRChatの魅力について語りきれていませんし、この記事ではその1/1000も伝えきれていないでしょう。
ただし、最後にお伝えしたいのは(これをVRChatのフレンドに言ったら本気で怒られる可能性もあるので大っぴらにしてませんが)VRChatというのは究極的には「おままごと」だということです。
例えるなら、お母さん、お父さん、兄弟姉妹、近所の人、友達....そういう役割をもったユーザーがインターネット上でコミュニケーションを展開しているごっこ遊びです。
だとしてもVRChatでは、おままごとにはとどまらないクリエイティブが展開されており、面白い文化・コミュニティの巣窟で、基本は自由が保障されています。
だから、大前提としてマナーを守って楽しもう!って大声で言いたいです。
この記事は、これからVRChatを始めようとしている方、そして、VRChatをプレイしているすべてのプレイヤーに向けて、「マナーを守ってみんなで楽しもう!」と伝えたくて書かせていただきました。
以上です。それでは、VRChatでお会いしましょう!
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