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マイホームを守る地震対策!!!!

もしもの時の地震対策!!!!

たびたびニュースで放送される大地震の速報やニュース。
地震大国である日本でも一定周期で頻繁におこっています。
マグニチュード6以上の地震は、世界中で起きている全体数の約20パーセント近くが、この日本周辺で発生しています。
だからでしょうか?
日本人は地震に慣れているといった感覚をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
 確かに地震が多い日本の建築物は、一昔前よりはるかに耐震性が向上しています。
ですがそれは、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨で建てられた大きな建築物が中心であり、身近にある木造2階建については不十分と言わざるを得ない状況です。
必ず起きると言われている大地震に備え耐震対策に目を向けてみましょう。

耐震・制震・免震ってよく聞けど??

地震に対応する構造として一般的には3通りの種類があります。
それがあちこちで耳にする「耐震構造」、「制震構造」「免震構造」です。
 さて、この3つ構造の違いですが、なんとなく漢字を見てわかりますが、しっかり把握している人は建築業界の人も少ないでしょう。
 
ざっくり簡単に表すと、

・耐震=建物自体を固くして、倒壊を防ぐ。
・免震=地盤からの揺れを建物自体に伝えないようにして倒壊を防ぐ。
・制震=建物自体は揺れるが、その揺れを抑えて、倒壊を防ぐ。

 ということです。

どうでしょうか?
実は漢字は似ているようで、地震に対する建物自体に求める効果は全然違います。

制震構造の必要性

さて、ここでは少し制震構造を掘り下げてみましょう。
先ほど述べましたように、制震とは建物自体が地震によって揺れる力を抑える構造を言い、制震装置といわれるものを建物躯体に取り付けます。

木造2階建の住宅が地震を受けた場合・・・一番揺れるのはどこだと思いますか?

そうです!二階の床です。二階の床は重いですからね!
地震は荷重が集中する箇所に作用します。建物に制震装置を設置することにより、被害がいくらか低減できるというわけです。
繰り返しの地震に効果を発揮するタイプもあります。

でもですね~~落とし穴というか、気を付けてほしいことがあります。

何よりも大切な耐震構造

制震装置が優れていることは上記の事からも明らかですが・・・
この制振装置の効果に頼りっきりではいけません。
確かに地震による躯体の損傷をある程度軽減し、また繰り返しの地震にも
有効ですが、それは建物全体に「耐震性能」があってからこそです。
まずは建物自体の強さを通常より固くする!

つまり耐震等級3の必要性です。

耐震等級3にすれば建物自体の揺れを抑えることができます。
そして建物自体が限界に近づいたときに効果を発揮するものが制震ダンパーなどの制震装置です。
 つまり「耐震+制震」構造こそが一番の理想であると言えます。
全く地震に耐えることができる建物でもないのに、制震装置を設けても何の効果もありません。
 
まず一番初めに考えることは耐震構造です!
そしてその次に制震構造なのです。
この順番を間違えてしまうとせっかく地震に強い家をと思い、
建築した家も倒壊してしまう可能があるのです。
 
このことは業界の人も良く理解していない人が多いので、
しっかり覚えて今後のマイホーム建築を進めていって欲しいです。


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