どこに風はふく

なま暖かい浦風が頬をゆるやかに吹き付けている。

きっとそこが

対立のない中間的な世界なんだろう。


みなみな「無」とは言うけれど、

そこには風が吹いている、

しお風ふゅるふゅる。


潮音がどこともしれず、儚げに、ただしっかりと聞こえてくる

近くにあるか、あらぬか

おそらくその中間に。



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