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【みどりのマキバオー】カスケードは本質的にマイラー

 なのではないかという話です。


1.血統背景

 カスケードの血統は父サンデーサイレンス、母はマル外でエリザベス女王杯を勝ったヒロポンなのは言うまでもないですが、このヒロポン、Danzig産駒です。現実で父サンデー母父Danzigと言えばどの馬が思い浮かぶでしょうか。

ビリーヴは牝馬、当たり前だよなあ?

 netkeibaによると産駒は全42頭(Danzig connection入ってんじゃねーか目玉ついてるかおい?)全40頭。母父ノーザンテースト産駒がぶっちぎりで多いことを除けば多くも少なくもないといったところ。筆頭はもちろんG1馬ビリーヴ。続くミレニアムバイオ・デアリングハートも主にマイルを主戦場とした馬であり2400m以上の重賞で連帯以上の結果を残した馬は(多分)いません。血統背景から見るにカスケードに長距離適正はあまり期待できないのが正直なところでしょう。

2.戦績

カスケードの戦績は以下の通りです。

新馬 東京1800m 1着
3歳500万下 京都1800m 1着
朝日杯3歳ステークス 中山1600m 1着 R1.32.8
皐月賞 中山2000m 1着
NHKマイルカップ 東京1600m 1着
日本ダービー 東京2400m 1着同着
ニエル賞 ロンシャン2400m 1着
凱旋門賞 ロンシャン2400m 6着
有馬記念 中山2500m 6着

マリー病発症後の凱旋門賞・有馬記念をノーカンとすれば立派な成績です。
しかし勝ち方としてはどうか。チュウ兵衛落馬でいわば勝ちを拾った形になった皐月賞、同着決着となったダービーに比べ圧巻のスーパーレコードで快勝した朝日杯、後に宝塚記念でトゥーカッターの2着となるニトロニクスを勝負根性という弱みを克服し完璧に叩き伏せたNHKマイルカップの強さが際立たないでしょうか。やはりベストはマイル。そりゃマキバオーが強いんだからカスケードも苦戦するだろという話でもありますが…

3.カスケード=フジキセキ?

 これに関しては後付けのこじ付けになりますがなんかつの丸先生未来予知者っぽいので…
カスケードのモデルがフジキセキだというのは有名な話ですが、フジキセキは父サンデーサイレンスと比較し短距離・ダートに強いパワー型の種牡馬です。もちろんフジキセキは母父セントサイモン系のルファビュルーと血統的にカスケードと異なるので直接比較するのは不適切なのですが…フジキセキも仮に万全だったとしてダービーはともかく菊花賞でマヤノトップガンに勝てたか?というのは未だ議論の的となっていることから(多分無理だったでしょう)カスケードに長距離を求めるのは厳しいのではないでしょうか。「絶対能力は距離適性を凌駕する」との言葉からも2400までは何とか…といったところかと。

4.種牡馬カスケード

 それならこう考えるのは当然だと思います。「マイラー種牡馬からトータルケイオスのようなダート馬はともかくファムファタールのような芝のクラシックディスタンスでも活躍する産駒が出てくるのははどうなん?」と。フジキセキもダイワメジャーも中距離以上では苦戦してるよね?と。ちょっと待ってください。ちょうどいい反証素材がいるじゃないですか。NHKマイルカップとダービーを勝ちその後3歳で故障引退したあの名種牡馬が。
キングカメハメハ。芝ダート、距離を問わず産駒を輩出したキングカメハメハこそが本質的にカスケードだったのではないか。本質的にカスケードって何だよ血編み髪のエルフか?
 あとはもう一点。Danzigは基本的にスピードを特徴とする血なのですが、特にデインヒル系に見られるように血統表の奥に引っ込むと比較的距離が持つようになる傾向があります。なので父母父にDanzigを持つカスケード産駒が距離の融通が利くようになるというのは血統的にもある程度説得力があると思われます。例を挙げればスクリーンヒーロー。二代前にサンデーサイレンス、三代前にDanzigを持ち牝系にノーザンテースト持ちとファムファタールと血統背景が類似しています。という点で何が言いたいかというとこういう事です。全てこの動画に詰まっています。

以上です。ちゃんちゃらおかしいよ。


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