夢眠ねむ、卒業公演

でんぱ組.inc夢眠ねむ卒業公演に行ってきました。

私は腐っても古川未鈴さんのオタクなので、未鈴さん中心でしかライブを見る事が出来ない。もう目も心もそういう仕様になってしまっていてどうしようもない。だから私にとっては古川未鈴が主役の、夢眠ねむ卒業公演でした。

でんぱ組をよく知らない人に古川未鈴と夢眠ねむの関係性を簡単に言うと「戦友」とか「相棒」とかになるのかな。グループ自体の絆は勿論だが、この2人はより特別な何かで繋がっている印章が強い。
ねむきゅんは自分の事を「未鈴の片腕」と何度も口にしていたし「未鈴がアイドルを続ける限り私もアイドルを辞めない。ずっと隣にいるのが私の役目」と語ったことだってあった。そんなねむきゅんが未鈴ちゃんを残して卒業していくのだ。未鈴ちゃんのオタクとして、何も思わない訳がない。ただ、寂しさや虚無感などとは違った、自分でもよく分からない感情でごちゃごちゃっとしていた。

▽以下ライブレポ、ただ文章を作る以上に下手くそなので色々ご了承くださいな。

MCは少なめで文句無しのセットリスト。
私には、未鈴ちゃんは卒業どうこうよりもシンプルにねむきゅんとの最後のステージを楽しんでいるように見えたし、思わず涙が抑えられない場面もあったが、それでも今日は楽しみたいんだな、と感じた。アンコールの絢爛マイユースでは卒業ソングでもあるのにこちらが思わず笑ってしまうような暖かさまであった。

ラストはもうやらないはずのWWD BEST。
ねむきゅんはアイドル人生最後の曲にこれを選んだ。でんぱ組の歴史をギュッと詰め込んだような一曲。前回最後にこの曲を歌った時はメンバー側が泣いていたから、今日改めて笑顔で歌い直してくれたことが私は嬉しかった。あの泣き顔ばかり思い出してしまっていたから。こんなに素敵な光景に塗り替えてくれた。ありがとう、と心から思った。

本人達の意図は定かではないが、この曲を最後に歌う事によって、卒業公演ができなかった元メンバーである最上もがを一緒に卒業させてくれた気がした、という感想を何個も見掛けた。もがちゃんを推していたオタクが何人もそれを感じていたらしく、スッキリした、モヤモヤしたものが取れた気がする、と言っていて、そういった見方もあるんだなぁ素敵だなぁ…と同時に、彼らは元メンバー最上もがが主役の夢眠ねむ卒業公演を見ていたんだろうな、なんて思った。

アンコールが終わり、私はなんかこう、持て余してしまった。ライブ前のあの言葉にできない感情が消えていなかったからだ。すごく楽しかったのに、だ。ねむきゅんの決断を受け入れられない訳でもない、何だろうか。

Wアンコール、「元でんぱ組の夢眠ねむで〜す」とヘラヘラしながらでんぱ組の法被を纏ったねむきゅんが現れる。
これを機にでんぱ組のライブを納めようとしているオタク達を一喝し、自分のオタク達へ「どうせねむのいないでんぱ組を見るのがこわい…とか言うんでしょ?大丈夫!私が一緒に見てあげるから!」と微笑む。出囃子が鳴り6人が登場。FDを披露。それをオタクと一緒にサイリウムを振り楽しむ元メンバー夢眠ねむ。その様子を見たら、ごちゃごちゃっとした感情がどんどん小さくなっていった。これが何だったのか、やっと気が付く。
私は多分「夢眠ねむが隣にいない古川未鈴」が不安だったんだ。「夢眠ねむのいなくなった未来のでんぱ組の古川未鈴」を見るのがすごく怖かった。どこまでも未鈴ちゃんが好きなだけのバカでどうしようもないな。だからWアンコールでねむきゅんがやってくれたことは大きい。「未鈴を甘くみるなよ!私がいなくても大丈夫!」って笑って言われた気がした。そして未鈴ちゃんが一番最初のレスをねむきゅんに送り、それを飛び跳ねて喜ぶねむきゅんを見て、あー"この2人がいる"でんぱ組を好きになって本当によかった、と幸せな気持ちでいっぱいになった。

できるだけ誰も悲しませないようにした優しさと彼女らしいエゴや美学も見えた素敵な卒業の仕方だったと思う。賛否あると思うが、私にとっては完璧な、これ以上思い付かないくらい完璧な、理想的な卒業だった。
夢眠ねむはすごい

夢眠ねむは、すごい。

今までありがとう。
ねむきゅんの人生がこの先全部幸せでありますように。

#でんぱ組 #夢眠ねむ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?