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年を重ねた上での社会人としての教訓と覚悟

一昨年の末に前職に入社しました。                                  面接を受けた感じは1点を除いては良かったので、その会社に入社することにしました。                                        製品も面白い工夫がされていて、攻めている印象がありとても良い印象でした。                                                                              その1点というのが、1次面接の際に面接官の常務(後の上司)が面接中にスマホをずっと触っていたことです。                                課長さんの印象がとても良く、この常務と関わりを薄くすれば問題ないかなと思ったのが間違いでした。                                     2次面接で、新しいものを作りたいとの話を社長がされていたため、ワクワクしていました。                                      その時はさすがに常務もスマホを触ることはありませんでしたが、人を見て態度を変えるのかなという印象を受けました。

とはいえ、最初の印象は、社員の方、同僚、上司には恵まれていました。社長、常務を除いては。

社長は代替わりをして間もない状態で、先代を超えたいという思いから、知識もないのに「ああだ、こうだ」言ってきて結局内容をかき回して、元のスタートラインで物事が進むということが多々ありました。                     社長判断が全てで、周りの大多数が【右】と言っても、社長が【左】と言ったら【左】になるという、あまり良い状況ではありませんでした。                 本来であればそこで、常務がブレーキの役割を離さないといけないのですが、常務自身も【右】と言っていたのに社長が【左】と言ったら、あたかも元々自分も【左】と言っていたかのような振る舞いを指定ました。

あるプロジェクトで、プロジェクトリーダーとして担当したのですが、外部の顧問との面談を常務がセッティングしてくれました。                   もちろん常務も同席していただいて、私と同僚と常務と顧問の4人で打ち合わせを行い、方向性を決めました。                                その後、同僚としっかり打ち合わせをしてメンバーに説明する用の資料作成をお願いし、プロジェクトメンバー全員の意志共有を行いプロジェクトが本格的にスタートしました。                                   プロジェクトメンバーもプロのデザイナーたちです。そのプロと私で進めていき、新作デザイン➡打ち合わせ➡精査➡3D化➡修正➡打ち合わせ➡・・・(+途中で思いついたら新作を作成。)                         を行い、素晴らしい案がいくつか作り上げることができました。        上長の課長からも、とても良いと言っていただけました。                     そこで、常務がいつの間にか、社長に見せに行き、鼻息を荒くした社長から「自分が関連している形状に近いもののみ採用」というわけのわからない判断が下されました。                                       社長判断だからある程度は仕方ないですが、【他がダメな理由】を全く示されませんでした。しかも、そこで常務から、わけのわからない発言が出ました。「デザインの段階から声を私(常務)に声をなぜかけなかった?」と。      

デザインの打ち合わせをしているとき、常務は後ろの自身の席に座って、何もしてなかったのです。                                        顧問に相談する段取りをしてくれたのは常務自身で、そこから進めているのはわかっているはずなのに、自分の保身のために【社長の前で】そんなことを言ったのです。デザイン案を見てるので、社長の報告しても良いと判断しているはずなのに。                                        そもそも、そこそこの企業で、ラフスケッチのデザインの段階で常務が出てくるのは組織としては異常で、出てきたとしても係長レベルでまずまとめてそこから課長、部長、常務と流れていくのが普通です。                     

肩を落とした私に課長が、「今日は帰りましょう。」と慰めの言葉をいただきました。                                        反論ができなかったことが、家へ帰るときにプロジェクトリーダーとして本当に情けないことでメンバーに申し訳ないことをしたと思いながら、歯を食いしばりながら帰りました。                                     そして、メンバーに力不足を謝罪しました。                            そして、メンバーのモチベーションが無くなりました。                            本当に私の力不足です。

打ち合わせに関しては、もちろん企業の規模によっても違ってきますし、町工場などでは全員が集まって打ち合わせをしていき共有をするべきですが、前職では一連の流れをしっかりとるべきレベルの企業でした。

私が主任として入社して半年強での出来事です。            その後も色々ありました。                       

反省点としては、入社してすぐに主任を任せていただけることになり、前職で企業として決定的に足りないものがたくさんあったため、早く修正しないとという思いが強くありました。                                 そんな中で、会社の風潮が社長一択主義を知らず、社長の性格を知らず、常務の性格を知らず、会社のレベルを知らない状態で、発言したところで、足元がしっかりしていない状態で動いても沼に落ちていくこと。                  そして、人にも迷惑をかけてしまうこと。                              間違っていることをすぐに悪というのではなく、時期を待つことの大切さを実感しました。                                          これもやはり、私が軽い器であったがために、周りの重さに押しつぶされた自分の不甲斐なさ、時期尚早、判断不足によるものだと教訓とすることにしました。

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