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細野晴臣 生誕70年記念 - My Favorite Songs A〜Z - 02

Inter FM897「Daisy Holiday!」
2017.7.23 25:00 - 25:30

M1 : Anytime / Eddie Fisher

M2 : ベラ・ノッテ~ラ・ラ・ルー / ペギー葉山

M3 : Beyond The Blue Horizon / Martha Tilton

M4 : Buttons and Bows / Dinah Shore

こんばんは、細野晴臣です。
先々週、誕生日の日に「A」からはじめて全然進んでないんで、まあその続きを。
先週は原田知世ちゃん、伊藤ゴロー君と。なんかこう蓮の花のような存在に触れて、ぼくも生き返ったような気がしますけど。えーとねー70歳。関係ないね。では「A」の続き。

「Anytime」という曲。これはもうヒットしたんですよね。50年代の人たちはみんな知ってるんでしょうね。キャリー・フィッシャーのお父さん、デビー・レイノルズの元旦那さん、エディ・フィッシャーの歌でヒットしました。

M1 : Anytime / Eddie Fisher

「Anytime」エディ・フィッシャーでした。

最近、沖縄に行ってライブやったんですけど、これが初めての体験ですね。沖縄でライブっていうのは、まあ最初なんですけど。ずいぶん昔から沖縄には通ってました。沖縄っていうのは仕事するっていうよりもやっぱり海に行って休むとこだったんですけど。

その那覇の割と小さめのライブハウスでやりまして。その沖縄の曲から、自分のオリジナルの中にあるんですけどね。「Roochoo Gumbo」という曲とかやったり。そしたらやっぱり沖縄の人聞いてくれてて、関係なかったと思ったら関係あったな。なんか嬉しかったんですよね、だからそれが。沖縄でやれてよかったなと。

その時にいろいろ喋ったりしてたことを今思い出して。何喋ったかっていうとですね、ぼくの父親が建築関係で。沖縄が復帰する以前ですから、まだアメリカの時代ね。基地で、米軍基地で建設の仕事をしてたんですよ。まあ、多分ね、ぼくが3~4歳ぐらいからずっと。数年、4~5年いたのかな。沖縄にね。ですからぼくはちっちゃい頃、お父さんがいなくてのびのび育っちゃったっていう。なんかこう、まあね、怒る人がいないっていうか。

今考えるとですね、その父親は数年も沖縄にいて、その頃の写真があるんですけど、なんか宴会で綺麗どころの芸者さんのような人と飲んでるんですね。まあ社員たちと一緒に。で、その顔がね、堕落してるんですよね、酔っ払ってて。この顔はダメだろっていうような。まあ遊んでたのかな?なんて思ったりして。

でも一つこう、期待があるっていうか、変な話ですけど、沖縄に子どもがもしいたら、兄弟ですから。その兄弟がいてくれて、民謡やってたらいいのになと。時々思うんですよね。で、そのライブでそのことを言って。もし心当たりがある方は名乗り出てくださいって言ったんですけど、未だにいないですね。まあそんなことはなかったんだろうね、おそらく。それはそれでよかったよかった。

お母さんがね、なんか冷たいんですよね、お父さんに。父親は酔っ払うとお母さんにですね、「愛してるよ」みたいなことを言うんですよ。そうするとバーンてなんか跳ね除けるんですよ(笑)。

はい、えー誰にも聞かれなかったことを喋りました。

次の曲。「A」の何番目か知らないが、これ全部「A」をかけてるわけじゃなくて、自分が好きな曲をかけてるわけで、漏れてるものがいっぱいあるわけですよね。それでもなかなか進まない。「Anytime」...。

あ、気がついたら「A」は終わってた。少ないね、そう思えば。じゃあBだね。割とおとなしい曲が多かったんで、次もおとなしい曲に。「ベラ・ノッテ」っていうこれもカバー最近してるんですけど、「あの人に会いたい」っていう番組テレビで観てペギー葉山さんが出てて、やっぱりペギー葉山さんで聞きたいなと。やっぱりジャズ歌手ですから、アメリカの女性シンガーみたいな雰囲気がある人で、興味があるんですけど。「ラ・ラ・ルー」っていうディズニーの『わんわん物語』の中の曲をオムニバスでやってます。「ベラ・ノッテ~ラ・ラ・ルー」ペギー葉山。

M2 : ベラ・ノッテ~ラ・ラ・ルー / ペギー葉山

ペギー葉山さんで「ベラ・ノッテ~ラ・ラ・ルー」のメドレーですね。『わんわん物語』ディズニーのアニメ。これは子どもの頃見ましたね。「ラ・ラ・ルー」っていう曲覚えてましたけど、「ベラ・ノッテ」は最近知った曲です。ステージでやってみたりしてるんですけど、難しいですね。

ペギー葉山さんで思い出すんですけど、20年ほど前かな。関西にいるあの、イベント、ライブやってる、「春一番」なんかをやってた福岡風太という男がいるんですけど。彼がね、ぼくんとこ来て、どっかのライブハウスだったかね、偶然会って、「ペギー葉山さん。アルバムやってくださいよ」って言うんですよ。当時なんか彼は関係してたんでしょうね。ぼくにやってほしいんだと。その時ね、ぼくまだ受け皿ができてないっていうか、器がなかったというか。ふーんと思っただけなんですよ。そういうことは今言ってくれよと。でも今はもうすでに遅い。ペギーさんはいないんです。まあね、できる時とできない時がある。やっと今できるような気がするんですけどね。

それでまた思い出した。あの、沖縄に行った帰りに、八重山にね、寄ったんですけど。その話はまたいずれしますけど、帰りに、石垣島の空港で、あの待合室で。ロビーですよね、座ってたら、向こうから知ってる顔が来るんですよね。ぼくにちょっと似てるタイプで、スネークマンショーのあの人ですよ。ここで名前言っていいかどうかわかんないんで、言わないけど、わかるよね。びっくりしちゃって、なんでこんなとこで会うんだろうと。

なんかバリ島の話をしてて、スネークマンショーで一緒にYMOとバリ島に行った話があって、全然覚えてないんですぼくは。ぼくたちは、メンバーはオベロイホテルに泊まって、彼らは安宿に泊まったっていう、そんなこと覚えてない(笑)。

ていうような話をしてたら、もう一人ぼくに声をかけてくる人がいて。全く知らない顔なんですけど。バリで一緒に行きましたよねって(笑)。

確かね、あのガムランの皆川厚一さんっていう方と一緒にバリでレコーディングしたんですよ、ガムランの。その時のコーディネートをやってたりする人だったんでしょうね。なんで覚えているかっていうと、その日に地震があったんですよ、バリ。バリ島で、揺れたんですね。そのことで思い出して、あーそうだったなと。

そしたら、さらにその人言うには、それ以前に会ってるって言うんですよ。それはね、あの「島のブルース」っていうヒット曲のある、三沢あけみさん。あの人に曲を書いてくれって頼みに来たんですよね。ぼくがまだ20代の頃。三沢さんとその彼が一緒に来て、事務所に。曲を書いてくれって言って、その時もね、器がなかったんですね。遠慮しちゃった(笑)。今言ってくれれば。その人もリタイヤしちゃってやってないんですけどね音楽。まあそういう、なんか最近多いんですね。共時性というんでしょうか。びっくりすることが多いです。

では「B」の、やっと「B」の2曲目ですね。「B」といえば「Beyond The Blue Horizon」という曲。これはかれこれやっぱり数十年前、コシミハルに歌ってもらったりしたMy Favorite Songなんですけど。マーサ・ティルトンの曲で。

M3 : Beyond The Blue Horizon / Martha Tilton

「Beyond The Blue Horizon」マーサ・ティルトンでした。おそらくこれはベニー・グッドマンのコンボがバッキングしてたんじゃないですかね。ていうのは、マーサ・ティルトンていうのは、ベニー・グッドマンと一緒によくやってましたから。

「B」をずっとやってますけど、そんなに「B」は多くないですね。自分の聞いてた、最近聴いてる曲ですけど。

話なんかあったかな。そうそう、沖縄の話をちょっともう一回しようかな。那覇の国際通り歩いたら、ものすごい人で、その土地の人に言わせると9割方中国人だということで、びっくりしましたね。もうなんか随分様子が変わってて。他の街はもう東京と同じような感じになってるしね。なんかこう、随分昔に行ったんですけど、40年ぐらい前かな。その頃やっぱり沖縄のこう、独特のね、建物とか、そういうのがあったんですけどね、まあ随分変わって。

本島の人は離島って言ってるけど、まあ八重山諸島、宮古、石垣、いろいろありますよね。最近は宮古島がやっぱりこう様変わりしてて、そこもやっぱり中国の人が多いらしいですね。あとは吉本の芸人の人たちかな。中国の人は巨大な客船で来るんですよね。1万人ぐらい乗っかって。那覇の港にいましたね客船が、でっかいのが。

最近話題になってるのが、帰らない人が多いっていう。帰らないの?じゃあそこにいちゃうんだ。それってどいうこと?法律違反でいちゃうわけね。不法居住しちゃうわけ?そこらへんがよくわかんないけど、そういう話がニュースにもなってますね。まあでも、その人がいっぱい来るおかげで沖縄の商店街も潤ってることは確かでね。国際通りにあのドンキが出来てましたから。

まあ40年前に行ったそのちっちゃな島があるんですけど、そこはもう本当に聖地みたいな雰囲気でね。空気と、蛍が飛んでて。蛍が円盤になっちゃったりしてね。まあ、聞かれないから言わないけどね。そんなことがあったりして。与那国行って、そのことを聞いたら、それはキジムナ?キムジナ?どっち?キジムナだね、妖怪。それがどんな妖怪か知らないんですけど、まあ、ぼくが見たのはそれなのかなと。沖縄はまた行きたいなと、また思ってます。

「B」の最後の曲、今日のね、最後の曲。「ボタンとリボン」しかないな。かけたいなこれ。これは聞いてましたよ、小学校の時に。おばの家にSP盤があって。歩いて行けるとこにあったんで、毎日それをかけに行きました。ダイナ・ショアで「ボタンとリボン」。

M4 : Buttons and Bows / Dinah Shore


出典:

Li’l Daisy
radio “daisy holiday” playlist archive
http://daisy-holiday.sblo.jp/article/180420919.html

Inter FM897「Daisy Holiday!」
http://www.interfm.co.jp/holiday/blog/2017/07/23/22/44/

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