「1月2日」
元旦が終わった。今日はもう1月2日だ。
元旦も1月2日も1日しかない。
1日の時間の長さは一緒なのに、重さが違う。
2日には元旦という名前もついていない。
2日に名前をつけるとしたらなんだろうか。
元旦2nd、元旦next。元旦の次の日。
だめだ、全て二番煎じであり、元旦のおかげで成り立ってしまっている。名前がないことに納得せざるを得ない。
でも、昔から2日の空気感が好きだ。
忙しない元旦の空気から一変、家の中が緩い空気に包まれる。
まるで羊水のなかの様だ。
嘘だ。暖かいこたつで寝転んでいるだけだ。
家族の時間もゆっくりで、忙しなく動くのは
テレビを追いかける目だけだ。
目には、お年玉をあげるべきかもしれない。
目薬をたくさんしてあげよう。
有言実行だ。2滴ずつ目薬をさした。瞬きをして喜んでいる。
そんなことより、
2日の空気感はもっと讃えられるべきだと思う。
元旦よりも、いい日なのだから名前をあげて
1年の初めに持ってきてあげるといい。
こう書いてて気づいたことがある。
そうすると、元旦より前に持ってこられた2日が忙しない1日になり、後に下げられた元旦がゆったりとした空気感を含むいい日になるのだ。
もしかしたら毎年、どこかの偉い人たちが
元旦と2日を入れ替えているのかもしれない。
忙しすぎず、ゆっくりすぎない、そんな2日間の調和を保つために。
調和を保つ偉い人たちはなんという名前の人達だろうか。
正月プロテクター?正月保護省?元旦2日を守る会?
聞いたことない。
多分そんな人たちはいない。
そんなことをこたつでダラダラ考える。
これこそが1月2日の良さなのだ。
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