ルアーフィッシング初心者の覚書き
ルアーフィッシングを本格的にやって、半年あまりが経とうとしています。
お陰さまで、近所の川のウグイぐらいは手堅くキャッチできるようになって参りました。
此度は、これまでの釣行で得た、細かな手法やコツなどを述べてゆこうと思います。
①最も重要なのは、ポイント
ルアーフィッシングにおいて最も重要なのは、リールでも竿でも糸でもルアーでもアクションでもありません。
ポイントです。
管理釣り場なら投げればとりあえず魚はいますが、
ネイティブ、つまり自然の川や湖などではそうもいかないのが実情です。
魚がいるところにルアーを通せなければ、魚は釣れません。
もちろん、魚がいるところまでルアーを送り込む、という意味では竿もリールも糸もルアーも重要になります。
ただし、魚の目の前を通るように送り込むことに関して言えば、
あなたが今使っている道具、または使おうとしている道具でそれが行える場所というのがあるはずです。
いま使用している道具で魚の目の前を通るようにルアーを送り込むことができる地点があって、それを探す必要があるということは、
裏を返せばどんなに良い道具を揃えていても、その行動はしなければならないということです。
②スプーンは、意外と扱いがかんたん
カラー、形状、重さなどのバリエーションが多く、
使い分けが難しそうで、筆者はなんとなく上手いひとが使っていそうなイメージを持っていたジャンルのルアーですが、
ネイティブ環境なら3グラム前後の、スタンダードシェイプと呼ばれる形状で、色がゴールドのものを、とりあえずで投げておけば概ね大丈夫ということがわかりました。
深さによって使い分ける必要なども無く、極端な浮き上がりやすさも無いのでかなり汎用的にポイントを探ることができます。
バーブレス(かえしのない、スレ鈎)のシングルフックをつけておけば、よっぽどの大暴投をしなければトラブルが起きることもそうそう無いので、実はとても扱いやすいルアーであると言えるでしょう。
大抵のスプーンはスプリットリング接続で、最初からシングルフックがついていますから、
バーブレスフックに付け替えるのも簡単ですし、
フックのかえしを潰してバーブレスにすることも簡単です。
またスプーンは国産品が多く、概ね安定して500円前後で買えるので、入手性やコストパフォーマンスもかなり良好。
足下で軽く泳がせてみて、良さそうな動きをしたのと同じ速度で巻いてあげると良いです。
ルアーは一般的にそうですが、巻き速度が速すぎても、遅すぎてもちゃんと泳いでくれませんからね。
③スピナーは、言うほど簡単じゃない
良く釣れるルアーですし、タダ巻きでの使用が主となるため、扱いが簡単なイメージを持っていたスピナーというジャンル。
実際ルアーではじめて魚を釣れたのもスピナーでした。
実情としてはもはやプロユース向けなのでは?といったふうに感じられます。
コストパフォーマンスに優れ、本当によく釣れますが、
浮き上がりやすいですから流れの強いところのダウンストリームへ投げると使えませんし、巻き速度管理もややシビアです。
速すぎると水面から飛び出してしまいますし、
遅すぎると沈んでいってしまい、根掛かりしやすいです。
また、形状の複雑さからか空気抵抗があり、同重量のスプーンほど飛ばない傾向にあります。
さらに最初からついているフック。
トレブルフックが直接つけられていることが多く、交換するとなれば手間がかかります。
散々にブッ叩いてきましたが、
回転するブレードがこれでもかとフラッシングするのでアピール力が高く、特に表層で虫捕ってるような魚にはバチボコに刺さるので、
先述した欠点込みでも本当によく釣れるルアーですし、なにしろ安いので常に一本はケースやワレットに忍ばせておきたいです。
④ミノーの強みは、レンジキープ力
筆者はまだ使い慣れた感がまるでない、ミノーというジャンルですが、
それでも使うべきタイミングなどは漸くわかるようになって参りました。
スプーンなどの金属製ルアーでは、あまりにも流れの強いところでダウンストリームへ向けて投げると、巻いていなくても浮き上がってきてしまうことがあります。
これは金属製ルアーが巻いたときの水の抵抗と自重とのバランスでレンジキープ、つまり深さを保っているためです。
一方でミノー、特にフローティングミノーは水の抵抗と自らの浮力とのバランスでレンジキープを行っています。
これにより同条件でミノーを投げたときに浮かび上がりづらく、むしろ深く潜るようになるのです。
そういった場面では、多くの金属製ルアーよりもミノーが有効となるようなので、また色々と試してみようと思っています。
ただし、ミノーなどの非金属製ルアーは金属製ルアーよりも比重が軽いため、飛距離が出ないという欠点は確実にあるようでした。
また、ミノーは木を削って作ることができます。
一般的にミノーは、プラスチック製のインジェクションミノーよりも木製のウッドミノーの方が性能が良いとされ、価格もかなりのものになるため、自作する価値は大いにあります。
自作ウッドミノーは圧倒的なコストパフォーマンスとカスタマイズ性を持ち、ボディやリップの形状、素材、ウエイト構成、カラーリングに至るまで自由自在です。
その他
まず、ラインは常に可能な限り新しいものを使用した方が良いです。毎回巻き替えるほどの経済力が無くても、傷んできたなと思った分の糸は切って、ゴミ入れに入れてしまいます。
間違ってもその辺にポイ捨てしてはいけませんよ。
なんとなくそんなに釣り糸を捨てていると、勿体無くて環境に悪そうな気がしてしまいますが、
ふとしたライントラブルで切れて釣り場に残留してしまう方が、よっぽど環境に悪いです。
また、特に気をつけるべきなのは釣り糸は非常に見えづらいので、釣り場でゴミ入れに入れる際に取りこぼして落としてしまうと見つけづらいということです。
釣り糸が釣り場に残ってしまうとけっこうな環境負荷となるので、くれぐれも気をつけるようにしてください。
それから、フックについては好みで選んでしまって良いとは思いますが、
筆者としてはシングルのバーブレスフックを使うことをおすすめします。
なにしろ、服にひっかかってそれを外すのに苦心する必要が無くなるのが非常にうれしいです。
肌寒いからってフリースなんか着ていった日にはバーブ付きトレブルフックをふたつつけたミノーなんて到底使えたものではありません。
よく環境のことを考えたらバーブレスフックの方が良いとか言うひともいますけど、環境のことなんて考えたらそりゃ釣りなんてしないのがいちばん良いですからね。
それでもバーブ付きフックよりバーブレスフックの方がリリースされる魚にはずっと優しいのは事実ですし、そもそものリリースがしやすいです。
圧倒的にバーブレスフックの方が全てがスムーズに進むことが多いのです。
今回は以上となります。
ご覧いただきありがとうございました!
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