[NOiD]LABEL10thANNIVERSARY SPECIAL LIVE 20231016



大好きなバンドの大切なレーベルの記念すべき10周年イベント

人生で、今までのライブで、一番いろんな感情が溢れて、いろんな想いを抱えて帰ってきた。良くも悪くも記憶に残る一日でした。

朝から、大阪から来る友人と新宿で待ち合わせたところからが始まり。彼女とは、ホールツアーでとってもお世話になって以来、私がとても大切にしてる友人のひとり。一緒に連番するまで仲良くなるのには時間がかからなくて、住む場所は違えど、こうして一緒になにかに夢中になれるのはとっても幸せなことだと感じた日でもありました。


私が全盛期好きだった彼らは[NOiD]レーベルの彼らであり、ソニーミュージックの彼らからは一定期間、距離をとってしまっていました。

2016年、タワーレコードで、まだ垢抜けない4人を最前列で見ていた。まだまだ手の届く距離で、触れられて、話せる彼らが、4年後にはソニーミュージックと再契約するだなんて思っていなかった。
一気に人気が再燃して、当時21歳の私には、それがとてもしんどかったことを、今でも覚えている。

いつも応援してくれてありがとうと伝えてくれていたSUPER BEAVERが、愛してますと伝えられる距離にいたSUPER BEAVERが、どんどん遠くなって、私なんかが応援していようがいなかろうが、きっともう関係ないんだと思った。

だんだんとファンの年齢層も動きがでてきて、思うように、好きなように応援ができなくて、だれかがだれかを攻撃することもざらにあって、私も、きっと私の知らないどこかでだれかを傷付けていたし、あなたの知らないところで、私も傷付けられていて、SUPER BEAVERを好きと言えなくなったのが2020年。


2021年の暮れ、さいたまスーパーアリーナのライブに誘ってもらって、あまり乗り気ではなかったものの、友人の誕生日祝いも兼ねて、現地へ向かった。

5年振りのSUPER BEAVER。
それが、
都会のラクダSP ~愛の大砲、二夜連続~

大きなステージに、大きなバックドロップ。
5年前に見てたSUPER BEAVERではなくなっていた。

この年に私は、今の夫と知り合い、27歳を迎えるタイミングで、色々なことが積み重なって、人生のどん底を味わった。

そんな時に、さいたまスーパーアリーナで27を聴いた私は、崩れ落ちるように泣いて、一音一言一句が会場に響く度に嗚咽し、指定席の椅子から立ち上がることができなくなった。
2016年にリリースされた当時の27には恥ずかしながら何も感じることがなく、ただ、いい曲という認識だけがあったのに、2021年に27を聴いて、私の人生そのものを歌っているのではないかと思うほど錯覚し、自分を取り巻くしがらみから解放されたような気がして、27という曲はそれから私の中で、とっても大事な一曲になりました。

父と似た自分を知って、嬉しいと思って、
今まで許せなかったものたちを、許そうと思えた。
それは、時間がすべて解決をしてくれたから。

放心状態でさいたまスーパーアリーナから帰宅し、動かしてなかったSNSのアカウントを稼働させてみたりしてから早2年。
今年は、会いたいと思うときに、行きたいと思った場所へ、衝動のままSUPER BEAVERのライブに行きました。

周りと比べたらたかだか数回のライブだけど、私にとってはその一日、一公演が、どれも本気の一対一の対峙で、常に全力でSUPER BEAVERと対峙してきました。

そして、7月に発表された、[NOiD]レーベルの10周年記念ライブ。
ああ、もう10年も経つのか。いや、たった10年?されど10年か。紆余曲折あって、一度は挫折も味わったSUPER BEAVERの大事なレーベルが、10年という節目でどデカいイベントぶっこんできてくれた!と、とっても嬉しかったです。

絶対に行きたかった。なんとしてでも、一度は離れたSUPER BEAVERに、やっぱり愛してるから戻ってきたよって伝えたかった。


最速先行でとれたチケット、正直整理番号なんて何番でもよかったけど、のちにこの整理番号も奇跡を起こしてくれて、思い出の一部となりました。

朝から、新宿のISETANの広告を見て、天空橋へ向かい、前日夜の寒さが嘘のように晴れていた10月6日。
一緒に物販に並んでくれた友人と、合間を縫ってたくさんのSUPER BEAVERを愛するあなたに会えて、ライブが始まる前から気持ちはずっと高鳴っていました。

この日の為に時間をかけたネイルを見て、
私を知ってくれたあなたに会えて、

別のバンドの現場で仲良くなって
まさかSUPER BEAVERで再会できると思ってなかったあなたに会えて、

8月の大阪遠征を機に仲良くなれたあなたに会えて、

チケットがなくても現場へ足を運び、
物販を買って喜び笑顔に溢れるあなたに会えて、

物販のときたまたま前に並んでいたあなたと
開演前のトイレの列でまた偶然会えて、

コニファーフォレストでまだみんなと交流することに慣れてない私に、
素敵なプレゼントをくれたあなたに会えて、

顔も名前も知らなかったあなたが、
たった数時間で私にとっては大切な人になって。
はじまる前から、溢れてくる涙をずっと堪えていました。


ひょんなことがきっかけで、飲みに行けるほどの仲になった友人が、入場開始してすぐに連絡をくれました。終演後に会えるかなと思っていたのが、
「整番いくつ?」って聞かれて、何の気なしに自分の番号を伝えたら、連番でとったわけじゃないチケットが、連番になっていて、急いで友人のもとへ走りました。
入口へ向かう階段を降りながら、また涙が溢れてきて、だいすきな2人の隣でSUPER BEAVERに会えるのがすごくすごく嬉しかったです。

きっと後にも先にも
あの奇跡の連番は二度とないだろうなと思います。

3人で久しぶりって喜んで、高鳴る気持ちのままフロアへ駆け込んで、ふと落ち着いて隣を見たら、やっぱり今見てる光景は夢じゃなくて。ステージには大きな幕がかけられていて、それが余計に胸を高鳴らせて、ずっとドキドキしていた。


19:00少し過ぎて、フロアが暗転して、それからはもうほとんど覚えていないくらい、目に映るすべてが奇跡みたいな光景だった。
鼓動 が終わって、背の低い私は案の定押しつぶされて息が出来なくなっていて、そのまま らしさ が始まって情けないことに、ほぼ呼吸できなくなるほど圧迫されていて、あんまりちゃんと聴けてなかった。
そのあとに近くにいたあなたが助けてくれて、だけど絶対にこの場から離れたくなくて、我儘な私を周囲にいたたくさんのあなたが守ってくれて、なんだかもうそれだけで泣けてしまって、結局、ありがとうが始まる手前でも意識が飛びかけて、そんなとき見知らぬあなたが手を貸してくれて、過呼吸になっている私の背中をさすってくれて、また別のあなたが水分を分けてくれて体を支えてくれて、なにより、周りにいた男性陣のあなた。私よりもはるかに大きな体で、たくさん私に気をつかってくれて、申し訳なさでいっぱいだったのに、出たくねえよな!SUPER BEAVER見てえよな!俺も見てえもん!なにかあったら叫んで!体預けて!助けるから!と、後ろで私をガードしてくれました。本当に周りのあなたにたくさんたくさん助けられて、もうそんな状況だから、ありがとう が始まる瞬間、せっかく落ち着いた過呼吸がまた起きてしまうほど泣きました。

そんなときでも、見ず知らずのあなたが一緒になって肩を持って泣いてくれた。号泣する私に引きもせず、渋谷龍太が発することばにすべての状況が当てはまって、嬉しくって、幸せで、

ああ、もう死にてえなって思ってた頃とははるかに違う世界線にいて、こんなにも私の周りは愛で溢れてるって気付かされました。

結局、転換中にも涙が止まらなくて泣きながらずっと笑ってて、今日がずっと続けばいいのにとさえ思えました。

ハイライト からはじまったメジャーSUPER BEAVERは、周囲のおかげさまで、全力で笑ってただひたすら歌って、手を挙げて、拳突き上げて、飛んで。
隣にいるあなたと目を合わせて笑いあえて、7年前のSUPER BEAVERと何ひとつ変わらない空間がそこにはありました。


持ちつ持たれつ、ダセェけど。
一 これからも、お世話になります。

めっちゃ!愛してます。

そう言ったフロントマンは私のだいすきなフロントマンでした。


10月6日を終えて、たくさんの人にありがとうと伝えたくて、思い出せるままに好き放題書いてたらこんなことになってました。
昔好きだったSUPER BEAVERももちろん私にとっては宝物だしかけがえのない大切なバンドだけど、今そこにいる、目の前のSUPER BEAVERはもっと大好きって思えました。

あの時傷付けられたこと、傷付けたこと、悲しくなった瞬間、目を背けたくなる現実、すべてひっくるめても、SUPER BEAVERという場所に戻ってこられて、本当に本当に幸せです。

21歳の私、
もう二度と真っ直ぐな気持ちで応援なんてできない、と思ってたバンドのこと、
28歳の私が
全力で愛せるようになったのは、

紛れもなく。
ステージに立ち続けてくれて、変わらぬ愛を届けてくれたSUPER BEAVERの4人と

今の私に関わってくれている、目の前のあなたのおかげです。

ありがとうございます。


これからも、[NOiD]は、SUPER BEAVERは、私にとって大事なレーベルであり、愛するバンドです。


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