見出し画像

中高生から見たコロナ禍での新入生の育成とこれから

こんにちは
今回、勝手ながら1日頂戴しまして書かせていただきます、東海高校2年の森創之介と言います。
まずは一枠いただきありがとうございます。
前からAdvent Calendar書きたいなと思っていたので書けて嬉しいです。
不束ながらも頑張って書けたらと思います。

軽く自己紹介から。
中1からオリエンテーリングをはじめてもう5年弱経ちます。2位が多くてあまり威張れる実績はないですが、去年夏のAsJYOCでM16代表でした。今年のインターハイでは団体戦で高校2連覇することができました。


書くにあたって何を書こうか色々考えたのですが、今年のイレギュラーな1年で個人的に1番苦労したのが新入生への新勧、育成で、それについてであれば大学生の人にも共通できる話題で良いなと思い書くに至りました。

しかしながら東海は新勧を部長の代(中2秋~中3秋まで)がするので、自分は主体的に関わっていません。一歩引いた俯瞰的な立場からの意見です。

新入生勧誘

いきなり関係ない話ですが俗に言う新歓って新入生歓迎の略ですよね。新入生勧誘だと新勧と略さなければいけないですね。

くだらない話は置いておいて、まず今年はこのスタートラインに立つのが遅れたところが多かったのではないでしょうか。中高生は幸いなことに学校が始まるのが早く、大学生の方々よりはやりやすかったかと思います。

東海は学校が全面的に始まったのは6月くらい。例年は、説明会を開くが知名度がないので毎昼に中1の教室に行き勧誘をし、なんとか10人程度を引き入れるといった感じです。今年は自分は主体的に関わった代ではないので確かではないですが、中1の教室に行くのは禁止でその代わりに中1全体にHRの時間に軽く動画を流せる機会を設けていただいたそう。それに今回は公園に行けず、オリエンテーリングの体験というのが出来なかったのにも関わらず、中1には例年以上の15人に入部してもらいました。

分析
新勧については大学の状況を全く知らないし大学によってもマチマチだと思うので、自分が中2から4回やってきて思うところを書きます。

やはり1番の壁は知名度がないというところではないかと思います。個人的にオリエンテーリングはやってみたら必ずハマる、面白いと思ってもらえる競技だと思っているので説明会、体験会にどうやって来てもらうかということが鍵だと思います。だけどそこに関しては声かけなど、どこまで出来るかに掛かってる気がします。

次に大事なのは、説明会や体験会でいかにしてオリエンテーリング面白いかもと思ってもらうか。個人的には説明会は言葉で良さを語るよりオリエンテーリングの走ってる動画を見せることが1番だと思います。もちろん、言葉でしか伝えられないこともありますが、爽快に森を走り地図を読む姿はとても魅力的に見えるはずです。これは今年のウチの新勧で顕著に現れました。毎年、説明会に来てくれていた中1に動画を見せていましたが、今年は中1全体にオリエンテーリングの動画を流したことにより例年より急激に増えました。
体験会では2種類やりかたがあると思っています。1つは簡単なコース、テレインでオリエンテーリングをさせてあげること。簡単であれど自分でしっかり地図を読んで完走するということが自分にも出来るのだと感じてもらえるはずです。デメリットとして最初から感覚の良い出来る人にとっては簡単すぎるてつまらないと思われてしまうかもしれません。オリエンテーリングがつまらないと思われてしまうと、もうお手上げです。
もう1つは少し難しいテレイン、あるいはコースでちょっと悩むくらいのオリエンテーリングをさせること。ちょっと難しいからこそコントロールを見つけたときの喜びを感じてもらえるのではないかと思います。デメリットとしては難しすぎて完走できないとこんなの走れないと入ってからも出来ないかもと思われてしまうかもしれません。
挙げたデメリットは正直少し捻くれた考え方かもしれませんが実体験です。特に中高生は小学校を卒業したばかりの中1が入ってくるので、そこらへんは繊細とも言えます。珍しいがゆえに少しでも面白そうと思われなかったら去られるのは早いです。

後はレパートリーも必要になってきます。説明会を何度も開いてずっと全く同じ話をしていたらつまらないですよね(根本的なことは同じことを話す必要がありますが)。それに関しては大学生はさまざまな場所で体験会をやっているなという印象があります。自由度が高い分羨ましいです。

入部後の指導、育成

東海では中1には例年、9,10月にあるインターハイJMFクラス(新人クラス)出場を目指してもらい、それが終わると大体Aクラスに引き上げ走ってもらうようにしています。しかし、コロナにより今年は6月いっぱい新勧でインターハイは11月と時期的にはいけそうでしたが大会が全くなかったので断念しました。

まずは地図記号など中で出来ることをしましたがやはりそれを確認、実践するための練習も公園に行くことが出来ず、練習会や大会も2ヶ月に1回程度のペース。正直、半年ほどやってきましたがこれと言ったことは出来なかった気がします。ただこれが最大限だったと思います。部内練習会が2回も(ほんとは3回でしたが中止になりました)開けれたことは本当に良かったと思います。
1つ失敗を挙げると、無理だったのですがやはりインターハイには連れて行きたかったことです。今年は団体戦の大接戦も含め、すごく良かった大会だったので後付けですが後悔しています。大学生であれば例年たくさんの新入部員が参加してた(早い人は選手権も出てた)あろうインカレスプリント、ロング。あの場で毎年上級生の走りに刺激を受ける人は少なくないはずです。

分析
新入生を育てるにあたり1番大事にしているのは継続させることです。たとえ全然走れなかったとしても来週、2週間後にまた大会があれば出来なかった分をどうにかしようとモチベーションになると思います。つまり最初はたくさん大会に出てもらうこと、経験してもらうことが伸びる近道かなと思います。特にウチは原則全員参加の部活なので事前計画というのがとても重要でした。規則正しくスケジューリングされているのでその分先までの計画を具体的に立てることができ、そこから逆算して今日はこれして次はこうしてというのも細かく計画できます。

ただ今年は上記のことを行うのが難しくなってしまいました。計画しようにもどうなるか分からない不規則な予定になってしまいました。大会が軒並み無くなってしまい、今年のウチの新入生の大会参加数は3,4くらいです(部内練習会も込み)。つまり、結果的にさほど大学生の新入生と経験的には変わらないんです。あとは部内、クラブ内でどれほどのことができるかにかかってくるなと思いました。

半年やって良いなと思ったのは映像を見せることです。フォレストの動画を見て学ぶことはまだレベルが高いと思いますが、スプリントであればすごく効果的かもと思いました。自分が走ったレースなら尚更だと思います。上級生の走り方、ポスト周りの動き、読図の姿勢など基本的な動きを確認するのに最適だと思います。

あと、コロナにより復習の価値が上がったと思います。走り終わってまぁ次頑張ろだったのが、次が全然やって来ないという状況になってしまったので、数少ない大会で次にどう活かすかというのがもっと大事になったと思います。
個人的には新入生1人1人、レース結果を聞いて次に活かすためには(長い期間に)どうすればいいのかをしっかりと上級生と考えていく時間が最初は必要だと思います。あとは練習会とかであれば先ほど述べたように動画を流して復習したりなんてのもいいかもしれません。

これから

これからについてまず大学生の方々に質問したいです。今年入れた新入生を来年選手権クラスに臨ませますか(MUAなど)。新人クラス(MUFなど)にしますか。もしかしたら人によってということもあるかもしれませんが、クラブとしてどういう方針にするのか気になります。
というのも、ウチも今その問題に悩まされています。来年入ってきた中1を例年通りであれば、JMEという中学選手権クラスに1つ上の学年と出場を競いますが、さて来年JMEが走れるのだろうかというのと、でも来年も新入生は入ってくるという板ばさみになってしまっています。個人的にはローテーションを崩したくないので、尚更この半年大変になってきますが無理にでも突っ込むべきなのではないかと思っています。


これからの不規則な状勢にどのように対応していくかは分かりません。

ただここまで述べたすべてのことには、前提として上級生のたゆまぬ努力とやる気があってこそだと思います。やる気が無ければ部活なんて続いていません。それを見た下級生がよし、自分たちも。と1年1年紡いできてクラブ、部活は成り立っていると思います。
だからこそ、その気持ちさえあれば大丈夫だと思います。これは出来ませんと学校からいろいろな制限がくると思いますがその中で出来ることは何か、受動的にならず能動的にさまざまな壁にぶつかりながらも試行錯誤していって欲しいと思います。
先輩たちがどういうことをしてきたのか、そしてその中で今、これからに必ず必要なことは何かを取捨選択することもいいかもしれません。
不安定な世の中なので答えというものは見つからないと思いますが、クラブの5年10年先を考えてベストを尽くせば部活は続くはずだと思います。


今年で自分は部を引退してしまうので、いかにもそれっぽいことを後輩に残して終わりとしたいと思います。


適当なまとめ方となって語彙力欠けてたり、上からな物言いになってしまっているかもしれません。
無駄に長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?