POSTのはなし

無くてはならないWebサイト

私が通う大学、京都産業大学の学生は多くの情報をポータルサイトのPOST(POrtal Site Total system)から受け取ります。休講情報や授業の教室はどこか…などを確認することができる無くてはならないWebサイトであり、学生ひとりひとりに与えられたユーザー名とパスワードを入力しないとログインすることはできません。


恐らく、ほとんどの大学にこのようなポータルサイトは存在すると思います。ちなみに京都産業大学でいうところのmoodleはLMS(Learning Management System)にあたり、ポータルサイトとはそれぞれ役割が異なります。


だんだん見る頻度が…

京都産業大学に入学したころ、教職員の方々が強くアナウンスしていることの1つに「POSTは毎日見る」というのが挙げられます。毎日のように大学からは様々な情報が発信されるのだから当たり前のことです。しかし、私も含めてですが、だんだんPOSTを見なくなってきます。そして次第に「POSTを毎日見るなんて真面目だな~」と言われるくらいにまでなります。笑


どうしてログインする頻度が低くなるのでしょうか。理由には色々なことが挙げられると思います。



頻度が低くなる理由①

まず、ページにアクセスしてログインするのが面倒だ、という考えを持つ人がいます。POSTはWebサイトなので、アプリは存在していません。京都産業大学のホームページからPOSTのログイン画面に移動することができます。


また、POSTにログインすることができる人は京都産業大学の人だけなので、ユーザー名とパスワードを入力する必要があります。ユーザー名は比較的シンプルなのですが、パスワードが(変更していないのであれば)非常に複雑です。少なくとも一度で覚えることは難しいでしょう。


また、ここ数年でPOSTをはじめとしたWebサイト(学認)へのログインに多要素・多段階認証が必要となりました。Google Authenticatorからワンタイムパスワードを確認して入力しなくてはいけません。
(※学内のWi-Fiに接続した状態でログインする場合、2段階認証は不要)



頻度が低くなる理由①【解決法】

理由①の解決法には色々あります。色々挙げていきますが、ほとんどの人が知っていることだと思います。念のため、です。


まず、ページにアクセスするのが面倒だと思う人はショートカットできる何かを作成することをお勧めします。iPhoneならブラウザアプリ(Safari, Chromeなど)のブックマークに登録しても良いですし、ホーム画面から直接アクセスできるものを作ることもできます。パソコンも同様、京都産業大学のホームページに行かなくても「お気に入り」に登録したりすることができます。


次にログインについて。最近のスマホは生体認証ができるので、指紋認証や顔認証でユーザー名とパスワードを自動入力させることができるはずです。「パスワードを保存」みたいなのがあると思うのでそれを使うと入力する時間をなくすことができます。


また、多要素・多段階認証が面倒だという声もよく聞きます。ものすごく分かります。あればっかりはどうしようもない…。と言いたいところですが、パソコンの場合はGoogle Chromeの拡張機能がめちゃくちゃ便利です。Chromeをお使いの方は是非。ちなみにスマホについては、ホーム画面に戻ってアプリ開いてワンタイムパスワードをコピーしてペーストして…しか方法はないと思っています。なにか便利な方法があれば教えてください。


VPNを使うという手も考えることができるようですが、ちょっと私には説明できないし、推奨していいのかも不明なので、興味のある人は調べてみてください。



頻度が低くなる理由②

実を言うと、ログインまでの過程を理由に確認頻度が低くなっている、ということはないのでは…?と思っています。①の解決策も多くの人は実践しているはず、もしくはそもそも面倒だと思っていません。


ではなぜ頻度が低くなるのか。2つ目の理由には、発信される情報の多さ、そしてそれらの情報が平等に扱われていることが挙げられると考えます。


先述の通り、POSTでは休講情報や教室情報などを確認することができますが、確認できる情報はそれだけではありません。例えば、、、

学内施設のイベント情報、アルバイト情報、就職活動に関する情報、学外でのイベント情報、履修に関する面談情報、学内にある部署の閉室情報、ゼミの登録、留学に関する情報、資格講座の情報、他学部の実験に関する情報、大学院の募集説明会情報、サービスの障害発生情報、テイクアウト販売開始のお知らせ…などなど。

大学は一つの会社のように多種多様な部署(センター・(事務)室)が存在しており、それぞれが学生に伝えたい様々な情報を発信する必要があります。そして、これらの情報はPOSTという一つの場所に集められ、それぞれが「1件のお知らせ」として平等に扱われます。


「自分にとってすごく大事なお知らせ」が他のお知らせに埋もれていて気付かないということはあるあるだと思います。『え、そんなのどこに書いてた?』『先週POSTにあったよ!』『まじかよ!知らんかった!』という感じ。笑


あまりに情報が多すぎると、自分にとって重要な情報との遭遇率?みたいなものが低くなります。『毎日見てたけどさ~、自分にとって大事なことそんなに載ってないし…』となってしまい、いずれ、2日に1回でいいかな…、3日に1回でいいかな…、1週間に1回見ておけばいいでしょ、となるのです。


頻度が低くなる理由③

代わりとなるもの(?)があるというのが、頻度が低くなる3つ目の理由です。現在Twitterには、『○○を行います、詳細はPOSTをご覧ください』というようなツイートをしてくれるアカウントが存在します。Twitterを使用している学生の多くにとってそのアカウントはとても「便利」です。


ほかにも、友人が『明日から○○が始まるらしい!』とつぶやいて、『え、それどこ情報?』『POSTに載ってた!』という流れがあるように、POSTの情報を誰かが他のSNSで発信することがあります。このようにPOSTにアップされていた情報をSNSで受け取っただけで、満足してしまうというか、『まぁ別に見なくても良いかな、Twitterで分かるし…』と思ってしまうことが、POSTへのアクセス頻度の低下につながっている可能性も十分にあります。



頻度が低くなる理由②③【解決策】

②と③の解決策について考えてみました。「自分が受け取りたい情報」がPOSTで発信されたとき、メールで教えてくれるというものがあります。メッセージ転送設定というもので、POSTにあるので確認してみてください。毎日決まった時間に選択したカテゴリの情報を通知してくれます。


ほかの解決策について考えたのですが、受け取る側(学生側)ができることはもうないな…と正直感じました。


特に②については、POSTの表示方法などを工夫してほしいです。何が重要かは人それぞれなので難しいと思いますが、緊急性のある情報や履修する上での必須情報は別の場所に表示するなどをしてくれると、とってもありがたい。ここまで来るとただのわがままですが…笑


結局のところ…

「大学生だからその辺の管理も自己責任」というのは簡単です。ただ、なんというかそれだけで片付けてはいけないと思い、いまさらながらnoteにまとめてみました。もちろん情報を得るために動かないといけないのは自分です。しかし、情報への到達利便性のような、そういった部分に関する最低限のサポート(改善・工夫)はしてほしいなと生意気ながら思いました。


ちなみに、理由③取り上げたSNS等からの情報の収集ですが、全ての情報がそのような場所で確認できるとは思わないほうが良いと思います。また、発信する側の人も注意する必要があります。POSTは京都産業大学の人だけが確認することのできるサイトです。そのような場所で受け取った情報をSNSで発信する際には慎重になる必要があります。こういった「あたりまえ」をしっかりと意識することを忘れないように。(『どの口が言っとんねん』という声が聞こえそう…)


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