Switch 2.0

任天堂の発表会「Nintendo Direct」が2月10日に行われました。主に年内にリリースするソフトの発表でしたね。Wiiスポーツシリーズの新作「Nintendo Switch Sports」の発表にはびっくりしました。「まじか!」という驚きと「とうとう来たか!」という喜びと。他にも星のカービィシリーズの新作、スプラトゥーン3、ゼノブレイド3や太鼓の達人の新作などなど。

そんな発表ラッシュの終盤。マリオカート8DXに関するお知らせとして、追加コースのDLC(ダウンロードコンテンツ)が発表されました。マリオカート8DXはNintendo Switch で最も売れているソフトの1つ。発売は2017年の4月。発売からまもなく5年というタイミングでの発表でした。これには驚きというか、少し困惑しました。

「マリオカート9(新作)ではなく、コース追加・・・?」
そんなことを思った人もいるかもしれません。コースの追加数は48。そもそもマリオカート8DXで遊べるコース数(レースでの)は48なので、DLCを購入すれば遊べるコース数は2倍になります。実質新作みたいなものです。それなら新作として出せばいいのに・・・、情報を最初に知ったときはそんなことを思いました。

そんな思いを抱きながら、とあるゲーマーの方がNintendo Directの実況動画をアップしていたので見てみると、「アイテムやカート、演出などが変わらずに、ただコースが増えるだけ」ということに喜んでいました。なるほど、そういった視点もあるのか、と。

「e-Sports」と「"e"のつかないスポーツ」の大きな違いとして、製作会社の存在があります。後者も歴史をたどれば製作者は存在すると思いますが、特定の会社のものというスポーツは存在しません。マリオカート(ソフト)の場合は任天堂ですし、フォートナイトの場合はEpic Games。それに加えてハードの製作会社も存在します。Switchは任天堂ですし、PS4はSonyです。かつてNintendo64だったものがゲームキューブとなり、WiiにWii Uになったように、画質や処理能力等の技術向上に順応するために、テレビゲームのハードは発達していきます。それに伴い、ソフトも変わることを強いられていました。"e"のつかないスポーツにはありえないことです。

任天堂はSwitchをハードの完成形として見ているのではないか。そんなことを思っています。テレビに対応する画質はフルHDで、現状4Kや8Kに対応していませんが、そもそも目指しているのかも気になるところです。ハードが世の中に知られるタイミングで出しても良いはずの「Sports」の発売、スプラトゥーンの新作の発売、そしてマリオカートのコース追加、これらが発売から5年の月日が経過したタイミングで行われること…。あと5年戦う覚悟を感じてしまいました。そして私は心の中で、Switchを買う決意をしたのでした…。(まだ持っていないのです)

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