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前田建設が前田道路へ次の一手を撃てる策を考えてみた

まず最初に。投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身にて。
現状を要約すると、前田道路が捨て身の焦土作戦特配を打ち出した後、大幅安になってるのはマエケン(前田建設)がTOBを撤回したくなるような策をしっかり練って打ち出したからです。

マエケンが前田道路へ今のTOB3950円をえいやと継続し続ける。とすると650円特配出る濃厚。となった場合は無いシナリオです。マエケンが次の一手を撃てる策を考えてみました。

①今のTOBを撤回して、ほとぼり冷めた後価格を下げてTOBをやり直す

今のTOBを撤回して650円配当貰う。これから支配したい企業、自ら保有してる24.68%(議決権に対し)以外の株主75.32%・535億円が流失するのは痛いです。現金・現金相当以外より、他の資産や利益見通しを重視してそう。次TOBする時は前回TOB価格より650円ではなく500円のディスカウント(考え方によりこの額は変わるけど、ここではこの額を採用)で検討、前TOB価格3950円-500円=3450円、50円色をつけて次のTOB価格3500円と想定。

TOBされる直前の推移株価は2650円程、650円特配出した後は150円ディスカウントすると想定(650円-500円(↑の数値))=2500円がTOB撤回・650円特配出した後、市場推移価格安い場合と想定。
再度TOBされそうなプレミアムな雰囲気だったら2650円より上回って推移、2700~3000円が市場推移価格高い場合と想定。

ほとぼり冷めて2500~3000円ぐらいで推移してる時に再度3500円TOB(上限株数は同じ)開始する。成立するか否かはともかく、特配という捨て身の焦土作戦はもう出せない財務状態になってる。となると今度こそ借金を背負って無理やりMBOで対抗してくる可能性はあり。
「MBOをすると、1000億円単位の借金を抱えることになるため、今枝良三社長がどうしても踏み切れなかった。今まで無借金だったから相当抵抗があったのだろう」

【追伸、②のプラン、大規模な配当で対抗した場合、現在のTOB価格を引き下げるのは難しいと認識しました。続きは↓にて】

②今のTOB価格を下げる(不可能でしたら戯言扱いにしてください。。。w)

↑通り500円のディスカウントと同じ考え、今のTOB価格から3500円へ下げる。2月21日終値は3390円、ここからTOB締切日3月4日の前までに下がって3300円ぐらいになったと想定。その時点のプレミアムは少なくTOB不成立になるかもしれなけど成立の可能性にかけてみる。TOB締切日は延長される。

公開買付届出書によると「買付け等の価格の引下げを行うことがあります」の記載あり。これは今回の純資産が大きく減った時の条件に当てはまるか分かりません。専門家・詳しい方、ご存知でしたらご教授ください。

「(3)【買付け等の価格の引下げの条件の有無、その内容及び引下げの開示の方法】
 法第27条の6第1項第1号の規定により、公開買付期間中に対象者が令第13条第1項に定める行為を行った場合は、府令第19条第1項に定める基準に従い買付け等の価格の引下げを行うことがあります。」

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また大規模な配当で対抗した場合、TOB撤回できる記述はこれ↓

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【追伸、令第13条第1項を調べてみると、大規模な配当で対抗した場合、現在のTOB価格を引き下げるのは難しいと認識しました。
株式分割・株式無償割当・新株予約権無償割当で対抗した場合、現在のTOB価格を引き下げるのは出来そうです(参考、大和総研、TOBの撤回・条件変更の柔軟化)。】

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以上、TOBマニア株やる自宅警備員のポエムでした。。。w間違ってる点の指摘・反論・意見を是非お待ちしております。