ぽっぴん'どりーむ!感想

※映画ぽっぴん'どりーむ!のネタバレを含みます
また、かなりの自分なりの解釈が含まれます、注意!

ぶろです、ぽぴどり見ました
舞台挨拶含めて4回見ました
ふせったーでも言ってはいますがしっかりとした感想をぶちまけたいと思ったので筆を取りました…

総評

この映画は夢と永遠の物語です


ストーリーについて

これ正直めちゃくちゃ難しい話で、縦軸、所謂あらすじ的には「ポピパとRASモニがグアムでライブすることになったからライブしました!完」な訳で、ストーリーがほとんど無いだのほぼライブのみだの言えなくもないんですけど実際はそうじゃないじゃないですか

香澄が「夢」をはっきり認識した
有咲が言っていたようにポピパの「夢」って具体性のあるものではなくて、それは今でもそうだと思うんですけど、「みんなともっとキラキラドキドキしたい!」っていうのも「夢」だし、勿論「星空の下でライブしたい」も「夢」なんですよね…

香澄が「夢」を認識したのってすごく大きい
何故なら香澄の「夢」はポピパの「夢」だから
振り返れば「SPACEでライブしたい」も、「武道館でライブしたい」(これは明確に有咲が夢って言っていたけど)も、もっと言うなら「星の鼓動をもう一度見つけたい」も「夢」だったんですよね

SPACEって宇宙だから星空の下でライブしたいもSPACEでライブしたいも大体同じ意味になるのか(気づき)、すごいな

とにかく今まで「夢」を見続けて突き進んでいったポピパがここにきて「夢」と向き合って、そしてこれからも「夢」がある限りずっとポピパがある、とアニメの中で明言されたのはかなり嬉しかったですね、中村航を感じて

あとはやっぱり星の鼓動……初期衝動をポピパの5人も感じた……いや感じてなかったわけではないんですけど、香澄が初めて見つけた星の鼓動は祈る空に弧を描く流星が…じゃないですか

あれは香澄の初期衝動(イニシャル)だと思っているんですけど(この辺の話はやるとクソ長くなるので別の機会あればその時話したいなと思っています)それを香澄は自分のーポピパの「夢」って何かを考えたときに夢の中で星の鼓動と向き合って再確認した…
その後ポピパで「夢」が何かを話し合って、その時に5人が星空の下に揃ったわけじゃないですか
こんなん!!!!

眠ってみている夢と目標とかそう言う意味の夢、両方をかけているのがすごく中村航的で良いですよね……


あともうひとつ、BanG_Dream!は繋ぐ物語なんですけど今回モニカが出ているのは(商業的アレもあるだろうけど)BanG_Dream!の精神をモニカが…もっというなら倉田ましろが受け継ぐために必要だったんじゃないかなと思っています

ときエクはあの場にいたみんなにキラキラドキドキを感じさせたと思うんですけど、特にましろは確実に感じていたと思います、星の鼓動を

世界は…宇宙は広がっていくんですよね

Poppin'Partyの永遠ってなんなのか、この映画で解像度が上がった…というか回答まで出たのかなと思います、自分は…自分は永遠って……「夢」だったんだな……って感じました
イニシャルのその先へ、永遠を進む先には初期衝動を感じた自分がいるんだって、だから運命の道は輪になってるし、「キミ」は夢だと思っていたけど、夢見たばかりのあの時の自分のことだったんだって、いちばん遠くて近いんだって、そう思います……

ライブシーン


フィルムライブ2よりまた良くなってると感じました、ポピパはもちろんRASもモニカもかなり良かったです
悔しいけどRASはかっこいいなと思っちゃったしモニカも動くモニカフィルムライブくらいしかなかったから新鮮でした

ポピパ、SAVE THE DREAMのセトリもそうなんですがはしキミアコギ版がまあ、良い!!
香澄とたえの放課後居残りツアーも思い出しましたし、あそこで走り始めたばかりのキミになのが、良い!!!
香澄とおたえはポピパ内ではバディ、他バンドで言うとゆきさよやレイマスみたいなもんと思ってるんですが(ロゼラスガチ勢がどう思ってるか知らんから解釈違いならごめんね)あの二人は似たところもあり正反対なところもあり、お互いの信頼を感じるから嬉しかったですね
またポピパの走り始めたばかりの曲がましろらへのエールの曲にもなっているのが良いんですよね、モニカもまだ走り始めたばかりだし…
BanG_Dream!は繋ぐ物語だから…

Breakthroughはまあそうだろうとは思いましたがやっぱ良い曲ですね、普通に好きな曲です
あの曲はポピパの新しい門出の曲じゃないですか、はじまりの初期衝動と向き合って「夢」を認識したポピパに相応しい楽曲
また「キミが見つけた夢を大空へ放て!」という歌詞は続くタイムラプスの「陽が落ちて歌声は星となり流れ出すTime Lapse」やときエクの「祈る空に弧を描く流星が」に繋がっていて凄くキレイですよね

タイラプはやっぱり暗くなってからの「陽が落ちて―」は感動しましたね、ここからは夜のポピパ……
星が回り続けてる……夢は溢れ続けてる……

「Look!」から銀河…そして「祈る空に弧を描く流星が―」……
一期から続いている物語の最後の曲が始まりのこの曲なのは永遠の輪を歩いているポピパが始まりの星の鼓動と向き合ったことを考えさせられますね
永遠の輪がCIRCLILGである以上始まりと終わりは隣り合っているから…
フル尺なのも良い、ときエクは「進めーポピパー」がめちゃくちゃ好きだから
純粋にラストバトルでメインテーマが流れるみたいなカタルシスもあって普通に熱いんですよね

香澄の夢がここで現実になっているのもアツい、やっぱりポピパさんは運命のバンドや…(朝日六花)

舞台挨拶で彩沙がスタビだと思った人も多かった、と言っていたんですがまあ確かに自分もスタビかもなと思っていたのですが、ときエクならより嬉しいとも思っていたので本当に嬉しいんですよね
星の約束でスタビやらない理由も納得できるし

そのまま「星空の下でライブしたい…か…」で香澄の今回の「夢」が明かされてからの銀河→星の約束の流れも美しい、というかPoppin'Partyの全てがそこに詰まっている
やはりポピパは世界で、ポピパは星で、銀河で宇宙なんだって

問題点について


ここまでベタ褒めしてきたんですけどまあ流石に不満というかこれは…ってとこはどうしてもあって、あんまり水は差したくないけど感想な以上どっかで言わなきゃいけないし、最後に回すとなんか嫌な終わり方しそうだからここで話します

①ますきが怪我して沙綾と病院行って〜みたいな一連のくだり
いやまあいつものバンドリアニメのアレなんで初見はまあ言うほど…と思ってたんですけどやっぱあそこ沙綾がポピパに病院行くこと伝えないの「うーん…」って感じではある、まあ急いでいただろうし後で連絡すればいいと思っていたんでしょうけどなんかこう、二期の問題点と同じ感じがしますね
物語の流れにキャラが振り回されている感じがあまり良くない
とはいえドライブアスはカッコよかったですし沙綾への香澄の「おかえり」はメチャメチャ良いので許せる範囲ではあります、ただ複数回見るとくどいわやっぱ…くどい!一回でいいここは!

②ポピパ円陣のシーンでなんか知らんけど引きの映像になっている
細かいんですけど円陣って5人のモノだと思うんですよね、モニカは5人だったじゃん…(シーン的に5人しかいなかったから)
せめてポピパパピポパー!の「パー!」の部分だけでも空バックの手を上げる5人にして欲しかったなと思っています、星が5つ光っているとなお良し
せっかくポピパの円陣は空に手をかざすんだから……
まあ細かいとこですしメチャメチャ問題点とは思っていませんが、不満ではありますね

③飛行機でりみがホラー映画を見ようとする
まあ…これは俺が異常かもしれませんが…ガルパの残した傷なので……
やっぱりさっきまで香澄ちゃんに「手握る?」とか「酔い止めあるよ」とか慮って優しく接しているのにここで急に牙を剥くの何?
まあ、つい知ってる好きな映画を見つけちゃったから触っちゃったんだよね、多分

④バーベキューでおたえがRASの席にいる
これ1番問題です、意味がわからん
なぜなら花園たえはRASではないので
どうにかこうにか理由つけようと思ったんですけどはしキミを香澄と左右から入って並ぶようにしたかった、くらいしか考えられないんですよね
レイ花やたら多いなぁとは思いましたが、まあそれは別に良いっちゃ良いんですけどこれはちょっと…擁護のしようが…
そもそもRASとポピパは違う道を進んでいるのでたまたま偶然奇跡的に一瞬触れ合ったけどお互いがお互いの運命の道のりに重なってないんですよ
モヤモヤする…っていうかここは本当に怒っていいかなと思います、RAS推しも
はしキミで全部文句ふっ飛ばす構成になってるのずるいと思います!!!はしキミが良すぎ

不満おわり!

細かい好きなシーン、大筋に関わらない部分

今回細かいところ可愛かったり好きなシーンが結構多いですね、そこら辺一期ぽさがある

・お疲れ様パーティでみんなが集まっているシーン、ツリーの星が画面のど真ん中に写る画角になっていること
・みんなのお母さんや身内が出てきたところ、久しぶりに見れて嬉しかった!沙綾の「バンドさせてくれてありがとう」、良い…
・牛込りみのお母さん!!!!牛込みき!!!!俺は牛込みゆだと思っていたから悔しいね…(しりとりループできるんすよこれで)
・飛行機の香澄ちゃんのうるささ、一期の香澄ちゃんが帰ってきたようで嬉しくなった
・おたえの「ビーフorチキン!」に沙綾一瞬「ん?」ってなるけどりみが秒で「機内食あるの?」って聞くの似た者同士で通じ合ってて良い
・どうしてりみは飛行機にチョココロネを持ち込んでいるんだ……
・この映画を通してモブ外人が良すぎ、特に空港降り立ったすぐの一般通過外人男性と沙綾とマスキング見送ったパツキンねーちゃん、バンドリで1番乳がデカい女
・税関、「どうしよう…」となってるところにりみが「SAVE THE DREAM!」って伝えようとしたの、成長を感じる、ただ意味は伝わってませんが…
・バスが行った後の有咲のおもしろポーズだいすき
・なんか基本的にパレオが可愛かった、1番好きなのはピンポーン「はいただいま〜!ヘッヘッヘッヘッヘッ、あら?」
・ポピパ5人のシーンが結構多くて助かった、迷子になったのはポピパを5人にしたかったからだと思うので配慮助かる
・一本道のシーンはポピパのこれまで歩んできた道のりとこれから歩んでいく道のりを示唆しているのかなと思います
・りみ「キレイだったから」有咲「はいはい、海な〜」沙綾「有咲もキレイだよ?」←ヤバすぎだろこの会話
・ちゃんと写真5人で撮ったから、これも思い出の1ページになるね
・「有咲のえっち〜」、これ誰一人否定しないの(有咲もうるせー!って言うだけ)、だいぶ面白い
・怒っているかどうかをしきりに気にするりみ可愛すぎる
・宇咲宙さんに香澄がSAVE THE DREAMのDREAMって何かを聞きに行ったとき、「何だと思う?」って香澄にちゃんと考えさせたの大人として良すぎる、めちゃくちゃ良い人、名前も宇宙だし
・ドーナツのシーン、「チョコいっぱいあるぞ!りみ!」って有咲、何なんこいつ〜〜!!!!
・ライブ終わりに観客に小さく会釈するつくしちゃんクッソ可愛い
・ライブ明けのましろの顔すき、「頑張ってください!(適当)」もすき
・なんやかんや言いはしたけどDRIVE US CRAZYは入りすごいカッコいい、RAS神戸行ったからってのはあると思う
・ときエクのりみのウインク可愛すぎる

思い出せる範囲で箇条書きで書きました

OP・EDについて

良い、とかいう次元超えてます

OP「ぽっぴん'どりーむ!」
めちゃくちゃ可愛くてポピパらしくて、元気が出る曲!OP映像がまた素晴らしくて、一期〜三期をコミック調に振り返った映像だけど、自ずと香澄の初期衝動、幼少期に見た星の鼓動から始まるので完璧な采配と言わざるを得ない
一期OPの「BanG_Dream!」を持ってるポピパのオマージュも素晴らしい、ここからもう既にときめきエクスペリエンス!は示唆されていた
祈る空に弧を描く流星が―――

ED「星の約束」
ヤバすぎ、何なんこの曲?
まずタイトルがクソヤバいのに曲も歌詞も映像もEDの入りもドドドドヤバいのビビる
スタビのアンサーソングまであるかもと思っていたら西本りみさんもそう言っていたので「やっぱか…」という思いです
まずEDの入りなんですけど、Breakthrough→タイラプ→ときエクで星の鼓動感じさせてから「星空の下でライブしたい、か…」で銀河のカットで宇宙に入りながら星の約束始まるのエグすぎる
ED映像が宇宙だけなの、本当に英断だと思う
ポピパの5人のメンバーカラーの星が流れてきながら宇宙の映像を流す…って本当にPoppin'Partyのことを宇宙だと思っていないとできないことですよ
「ポピパは宇宙」ってのがオタクの妄想ではなく本当のことだって、スタッフもそういう認識なんだ、って感じれたのがとにかく嬉しい
もう歌詞はね…これ話した方がいい?

まずlalala…始まりなのが良い、これスタビだけなんですよね、夢撃ちはlalala始まりではないので
だからその時点で星の鼓動をテーマにした曲なのがわかるじゃないですか
「胸焦がしたあの頃のままで」「ずっとそのままでってあの頃のあなたに声をかけてあげたいな」「空見上げたあの頃のままで」……この辺が星の鼓動を初めて感じた香澄に声をかけてるような、この曲の「ねえキミ、聞こえる?」は初めて夢を感じた彼女への声かけだと、そう思っています
そして、始まりを感じたら「永遠」を感じて「これから」も感じるんですよね…これがReturnsの「永遠と未来が混ざり合ってた」か…と思いました
あの曲はテーマは運命ですけど星の曲でもあるので
「約束」もイエバンとライビで出た「約束」そのもの…じゃないかと思っています、なんか今までの集大成みたいな曲だな、愛も歌っているし

さいごに

乱文失礼いたしました、分量は多いし読みにくいし何なん?と思うかもしれませんが感じたモノ…キラキラドキドキを全て詰め込んだつもりです
これでPoppin'Partyのお話はひと区切りついたのかなと思いますがきっと彼女たちは運命の輪に乗って永遠の夢を見続けていくんだろうなと思います、凄い映画でした…

上手く言えなくてごめんね
見つめてる 夢見てる
愛し続けている……

fin

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