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ドイツオリジナルのユニークな窓

外国人が初めてドイツを訪れると、飲食店での水が有料であることや、スーパーのレジが動くレーン式であることなど、様々な文化や習慣の違いに驚きや発見をする。
しかし、私が初めて渡独した際には、窓を開けて戸惑った。というか肝を冷やした。

ドイツの窓は日本のような引き戸ではなく、手前に引いて開けるドアタイプで、ドアノブのような役割のレバーがついている。
ドイツに来た当初、換気をしようとして、レバーを適当に上げて窓を開けた瞬間、窓が外れたのかと思った。なぜなら、四隅の内、3つが外れ、右下の部分だけがかろうじて窓と窓枠を繋ぎ止めていたからだ。



当時は知らなかったが、ドイツの窓はレバーの角度によって2パターンに開く仕組みがある。
レバーを真横の45度にして開けると、ドアのように開閉パターン。


一方で、レバーの角度を真上にして開けると上部分だけが開く。



私は真横と真上の中間、ちょうど2時の方向にレバーを上げて開けてしまった結果、ガッツリオープンと上ちょびパターンの両方を選択してしまい、3隅が外れる事態となったのだ。

この上部だけ開く窓は利点があって、窓全開だと懸念されるペットや子どもの転落防止にもなり、外部からの不審者の侵入も防ぐ。他にも雨対策やエネルギー効率など、沢山のメリットがある。
単なる開口部を超えて、安全性と快適さを融合させた賢いデザインなのでドイツの家庭で今もなお愛されている。

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