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【読書】元彼の遺言状 著:新川帆立

第19回『このミステリーがすごい! 』大賞 大賞受賞作
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」――奇妙な遺言状をめぐる遺産相続ミステリー!

シリーズ累計48万部突破!
テレビ・新聞・雑誌・WEBニュースほか各メディアで話題

(あらすじ)
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」。元彼の森川栄治が残した奇妙な遺言状に導かれ、
弁護士の剣持麗子は「犯人選考会」に代理人として参加することになった。
数百億円ともいわれる遺産の分け前を勝ち取るべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。
ところが、件の遺書が保管されていた金庫が盗まれ、さらには栄治の顧問弁護士が何者かによって殺害され……。


著者新川さんは、弁護士でかつプロ雀士で本作も数か月プロット書いて
数週間で書き上げたとのこと。何かを犠牲にして何かを得るという発想
で生きてきた当方、やりたいことに制限をしない生き方に憧れます。

以下ネタバレ
珍妙な遺言を残した理由
ゲノムゼット社の株式を国庫に帰属させるため
社内闘争、大きな成果を、高い技術力のある同社の株式取得
が、指定暴力団の影、功をあせり法務調査不十分なまま取得
プレーンな株式譲渡契約書から法務調査報告書を取り寄せ確信

Tを守るために栄治発案。どうせ死ぬからピエロになろう。
副社長の父親は?副社長入社の目的?銀治の野望とは?
栄治にはある女性との不倫から子供がいる。鑑定で確定。
→夫であり父でもあるDは受け入れられない。
 もうすぐ死ぬ栄治を殺害する。
 元カノリストを見た村山弁護士も殺害。
 それを見た親族も殺されかかる。男運の悪い?Sさん。

お金よりも大切なものが見えたとき、物語が動き出す。
登場人物が様々な形で結び付いていき、切れ味よく終わる。
これが、「このミステリーがすごい」大賞クオリティー。
続編もぜひ読みたいです。

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