むかしむかしあるところに、死体がありました。　著：青柳碧人　　読了

本屋さんの平積みに、ナメた感じの書籍あり。
手に取ってみる。ちょっと面白そう。読んでみる。

しっかりミステリーでした。

真相が深く、登場人物が「あ～」となる時には、
ちょっとゾっとしたりできます。
先日読んだウマ探偵～より深く切ない仕上がりです。

①一寸法師の不存在証明
法師の野望、打ち出の小槌を用いた完全犯罪トリック
忠義の男と〇〇（黒三日月の…）

②花咲か死者伝言
強欲な〇〇、こんなにも善良なおじいさんを殺しちゃうんだ…
復讐の犬、命を懸けたトリックを仕込む
ダイイングメッセージ

③つるの倒叙がえし
最後よくわからず、ネットで解説読みました。
よくできています。多少無理あるけど。
優しい恩返しが人をダメにしてまったような…

④密室龍宮城
読む前から絶対ハッピーエンドじゃねえな…
間取り図まであり手の込んだ説明。
亀の陰謀
全てを悟った浦島の切なさよ…もう遅い…

⑤絶海の鬼ヶ島
桃太郎伝説、
長老の「父のやり残したこと」とは？
雨の夜にそれは実行された…
鬼たちは誰もその真相に気付けず…

真相は、老鷗から、そして猿から語られる
深いな、切ないな…なっ！

なんと既にシリーズ3作もあります。
すこし間隔をあけて第2弾を読みたいと思います。

『むかしむかしあるところに、死体がありました。』公式サイト | 双葉社

完