タイへ関税元払いで品物を送った個人の備忘録

これは先日初めてタイへ関税元払いで品物を送った個人の備忘録です。

私自身まだわかっていないことも多く、これが正解!という答えは書いてはいませんが、『タイへ関税元払いで品物を送る』という超限定的な必要に迫られ、一体なにをどうしたら……という方への参考になれば幸いです。

《はじめに》

「海外に物を送る」というより「海外に物を輸出する」という
心構えでやらないとのちのち泣きを見ます……。私は見ました…。
あとわからない単語は大体googleくんが教えてくれます。

《送る品物について》

タイの関税は高いので食品と本革製品を送ろうとしている方は心に留めておきましょう!
食品の輸出は返送されるリスクもあるので送るハードルが高かったです。

《発送のフロー》

1:品物のHSコードを調べる
2:配送業者を決める
3:インボイスを作る
4:集荷を依頼する
5:配送状況を確認しつつ、通関処理でエラーがあれば問い合わせ
6:配送完了後、送料と関税の請求が来るので料金を確認


1:HSコード(タリフコード・統計品目番号)を調べる

下記のサイトから検索してHSコードを決めます。

日本関税協会 Webタリフ
https://www.kanzei.or.jp/statistical/tariff/top/index/j

品物の例:男性のパジャマ→繊維の種類と割合を確認して近いコードを探す

この時、関税率も横のセルに書いてあるので大体の額がわかります。
※輸出と輸入では税率が違います
※国ごとにコード番号が違う場合があります

コードが間違っていたり、後述するインボイスにきちんと記載ができていないと通関処理がストップし、開披検査や返送などになる可能性があります。

2:配送業者を決める

『個人が単発で、関税元払いの設定で送れる』という条件下で
何社か検討しました。

DHL→× ビジネスアカウントしか元払いは利用できない
UGX(ゆうグローバルエクスプレス)→× 月間何件発送するという契約をしないと利用ができない
UPS→× 個人は利用できない
FedEx→○

という結果になったのでFedExを利用しました。
結論から言うとFedExは各配送業者の中で一番素人にやさしくない作りです。海外発送自体がビジネスのために存在してるようなものなのですね……。

また企業アカウントと個人でかなり関税が違うらしいので周りに企業アカウントの利用をお願い出来る方がいたらお願いしたほうが賢明です。

3:インボイスを作る

配送先住所と同じくらい大事な項目です。インボイスは配送業者のウェブサイトにログインをすると作成することができます。それを出力して集荷時に渡すことになります。

入力する項目は業者のサイトによって異なるので割愛します。
商用目的の荷物「コマーシャルインボイス」
ギフト・非営利目的の荷物でも「プロフォーマインボイス」
を添付しないといけません。
またインボイスは通関で厳密に確認をする物なので不備や虚偽の申請が無いようにしたいですね。

4:集荷を依頼する

集荷日の依頼をして梱包の用意インボイスを出力しておきます。
梱包資材はなんでもいいそうですが、競合他社の箱はダメという話も見かけました(ネットの海で)。

ということで素直にパッケージプラザに買いに行きました。余談ですが、風の強い日にダンボールを持ち歩くと終始吹き飛ばされて危ないので絶対に風の弱い日に行きましょう。

5:配送状況を確認しつつ、
 通関処理でエラーがあれば問い合わせ

集荷されたら通関を通るまでこまめに状況を確認します。

私はFedExのサイトで作成したプロフォーマインボイスを出したところ、
どうも中身の価格が推定出来なかった?ようで支払い証明書の提出をタイの通関から要求されていました。提出しないとタイから返送されるということだったので何度かFedExの方に連絡を仲介してもらいました。

このやりとりにも数日かかったのでホリデーシーズンなどの繁忙期に何日まで届けたい、という場合は1ヶ月くらいの余裕をもって発送したいですね。

6:送料と関税の請求が来るので料金を確認

配送完了後、今回の場合は連絡を仲介してくれていたFedExの方から関税額の確認連絡が届きました。
この時、金額に疑問があれば臆せず確認してみてください。
こちらの承認後、配送料と関税の請求が届いて完了です。
お疲れさまでした。解散!!!!!!!!!!!!

後日談

後日FedExからエアメールで請求書が届きました。その分安くしてくれないかい…?という気持ちを手で払いながら、内訳を見るとホリデーシーズン料金が請求されていたのでサイトの見積額はあくまでも見積もりなのだな…と勉強になりました。
総合的には連絡も配送も早かったですし、無事に荷物を届けてもらえて良かったな!という所感です。 ※紙の請求書は2021年5月31日以降廃止予定

また今後タイへ荷物を送ることがあれば追記していくつもりですが、この記事が『タイへ関税元払いで品物を送る』日本の誰かの参考になれば嬉しいです。