あんスタ　時光代理人コラボスカウトストーリー　「乱反射」

第一話

9月中旬

（星奏館キッチン）

藍良：うわ、遅刻だあ！マヨさんどこに行っちゃったの・・・・・・。今日は一緒に登校しようって言ってたのにィ　出てきてよぉ

マヨイ：わ、私はずっと藍良さんの後ろにいますよ・・・・・・。藍良さんのカバンが開いていて、ものがずっと落ちていってまして。ですが心配しなくても大丈夫です。私が全部受け止めましたから・・・・・・！

藍良：わ、本当だァ。マヨさんすごぉい！あいらぁぶ♪
ところでヒロくんは？オレたちを待ってくれてるとは思うんだけど、まさか寝坊したとかじゃないよね？

巽：一彩さんなら今日は当番で先に学校に行きましたよ。外出する前に代わりに伝えておいてくれと言っていました。

藍良：そうだ、昨日オレに話してたっけ・・・って、た、タッツン先輩・・・！

巽：はい、俺ですな♪藍良さん、マヨイさん、おはようございます

マヨイ：あぁ！たたた、巽さんもおはようございます・・・・・・！

藍良：（小さい声で）マヨさん、とっても怖がってる。それだとタッツン先輩も緊張するでしょ！

マヨイ：（小さい声で）すす、すみません！お許しください、うぅ

藍良：そ、そのぉ、タッツン先輩は昨日はよく眠れた？今日に限ってタッツン先輩がかっこよく見えるなぁって、あはは・・・・・・・

巽：ありがとう、藍良さんも今日はお元気そうですね。俺は昨日 意外とよく眠れて、いつもよりも遅く起きたんです。今から朝ごはんを作ろうかと。

藍良：オレも手伝う！タッツン先輩は何を食べにきたの？

マヨイ：わ、私も手伝います！なんでもお手伝いしますよ・・・・・・！

巽：ふふふ、お二人の気持ちに感謝します。ですが、もう登校時間ではありませんか？

藍良：ーーーうわぁぁ！？ごめんねタッツン先輩！明日は早起きして手伝うから

マヨイ：え？藍良さん・・・？ちょっと待ってくださいぃぃぃ・・・！

巽：はは、足が早いですな。挨拶しようかと思いましたが、今は後ろ姿に手をふるしかありませんね。今日も良い1日になりますように・・・Amen♪

では、朝食は何を作りましょうか？今日は学校に行く必要がないので時間は十分ありますし、ついでにたくさん作りましょうか・・・

あぁ、日和さんでしたか。おはようございます

日和：（穴が開くほどじっと見つめている）

巽：表情がよくありませんね。もしや俺たちのせいでしょうか？もしそうでしたら本当にすみません。

日和：いやいや、そうじゃないね

ただ、今さっきの場面はおもしろそうだったね！あの子たちは巽くんをよく気遣ってるみたいだね〜巽くんの方がお世話されてるみたいだったね♪

巽：はは。よくわかりませんが、最近やけに藍良さんとマヨイさんが俺に一段とよくしてくれるんですよ。理由を尋ねて見ると、むしろもっとお世話をしてくれましてな。
日和さんがお二人を通じて嬉しさを感じられたなら、俺としても申し分ありません。

日和：ううん、なんだか怪しい感じがするね！あの子達は、きっと巽くんに何か隠しごとをしているね！

ジュン：おお！巽先輩、おひいさん、おはようございます！朝から巽先輩に会えるなんて運がいいっすね⭐️

日和：ちょっとジュンくん！巽くんは僕と大事な話をしていたところなのに、急に入ってくるなんて何事だね！悪い日和！

ジュン：大事な話っすか？なんの話です？なんのことか教えてくださいよ、巽先輩！

巽：はは、そんなに重要な話ではないですよ。ですが、ちょうどお二人にお願いしたいことがあります。

（場面切り替わり）

ジュン：もぐもぐ・・・・・・今世で巽先輩の作ったメシをまた食えるなんて、マジで懐かしい味です・・・・・・♪

日和：感動して泣きそうな表情をしてなぁに？ジュンくんはちょっとオーバーだね

それでも、巽くんが後輩たちと仲良くしていることはそこまで驚くことではないね。だけど後輩が先輩に度を越して気を使うのは、なんだか不思議なことだね？

ジュン：・・・・・・え？だけど俺がおひいさんに返事しないとすぐオレを叱るじゃないですか？

日和：僕の機嫌にいつでも気を使っておくのはジュンくんの仕事だよね？ジュンくんの存在感を高めるために僕はいつも苦労しているね！

あ、1杯目のお茶が全部なくなっちゃたね

ジュン：・・・・・・わかりましたよ〜　オレが注げばいいんでしょ

巽：ふふ　お二人は仲がよろしいですね

（場面切り替わり、スタプロ談話室）

〈少し前、スタプロ事務所〉

千秋：おお！俺はちょうどタイミングよく登場したみたいだな⭐️プロデューサー、次からはこんな風にたくさん荷物を運ばなくてはいけないときは、他の人にお願いするんだぞ

ふむ、スタプロに送られてきたサンプルのようだな。こんなものも直接持ってくるのか。ここに置けばいいのか？

うん？今から何をするのかって？

あぁ、いつの間にかこんな時間になっているしな。食堂へ行って軽く腹を満たそう。そうだ、プロデューサー、お前もまだ飯を食べていないんだろう？俺とーーー

そんなに喜んでくれるのか！？

ちょうど見せたいものがあるって？

（場面切り替わり、食堂に移動）

【モーターショウ】からそんなに経っていないが、この写真を見るととても昔のことのように感じられるな・・・♪

俺たち「流星隊」のメンバーだけじゃなくて、一緒にイベントに参加した「ALKALOID」もこのアルバムを受け取ったんだろう？主催者はなかなかやるなぁ・・・⭐️

お？俺が舞台に上がる前の写真もあるんだな。このときはこっそりみんなを見守るだけにしようとしていたんだ。みんながとても心配だったから

今見ると、このとき我慢できなかった俺自身に感謝しなくてはいけないな

きっと次に似たような状況が生じたら、俺も知らないうちに救いの手を差し伸べるだろう。それがヒーローの仕事だからな！

かっこいい写真を撮れて俺に感謝しているって？なら俺も、こっそり走ってきてもかっこいい俺自身に感謝しなくてはな！ふははは⭐️

ところでこの風早の写真も悪くないな。これもプロデューサーが撮ったのか？

そのときは確か自動車についてあれこれ話していたな