愛犬・外飼いトイプードルの思い出44
私はきょうだい、いとこの中で一番年下だったので、いつもお下がりをもらう立場だった。昭和だなぁ。そんな私が、令和になってお下がりをあげられるようになったのが愛犬だったのだ。
例えば、部屋着としてさんざん着古したフリースや毛玉だらけのセーター、くたびれた毛布に薄くなったタオルケットなど。
納戸の中には愛犬用の古着入れボックスがあって、とりあえず布類は捨てる前にそこに入れるのが家族の掟だった。
今年の冬、愛犬がお腹を壊した時には日に何度も敷物を替えなければいけなかったけれど、お下がりストックが枯渇することはなかった。
「まだある?」「まだあるよ」
そう、納戸の中にはまだたくさん、愛犬用のお下がりが保管されている。行き先がなくなったというのに……。
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