霧立つ夏の夕べの非人情

画像1 雨は止んだ。橋を渡り川面に近い道を行くと、気温が急激に下がって冷んやりする。川から立つ霧は秋冬のものだとばかり思っていた。まだ蝉の声も聞かないのに、もう野分も過ぎて秋が来たよな気分すらある。川は轟と流るる。傍らの草むらでおじさんが何かしている。私は黙然としてそれらを眺める。

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2018年6月~8月のノートをまとめました。

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