翅休め五尺の百合に嵐吹くまで

画像1 病床六尺の世界から、我が命ある限り休載してくれるなと訴えた子規を思いながら、暑さに負けて床に臥せっておりました。子規には倣えなかった。せめて不屈の志だけでも見習いたいと、無理せず涼しく見聞を広めながら一日を過ごす方法を考えて、路線バスで終点まで行くことにした。着いたのは登山口につながる山あいの村。折り返し便が出るまでの30分弱を木材所の作業風景を眺めたり、湧き水に手を浸したりして過ごしてまたバスに揺られた。それだけでも生き返った心持ち。

ここから先は

0画像

2018年6月~8月のノートをまとめました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?