おやゆびとくすりゆび

おやゆびに、今から君はくすりゆびだよって言ったって急になれるものでもないし
くすりゆびもきっと、おやゆびやなかゆびにはなれない。

ましてや手の一部分であることは変えられない。
むしろ手の必要不可欠な部分である。
おやゆびはおやゆびの役割を、
くすりはくすりゆびの役割を果たしているのに、
緊急の時以外は何かに変わる必要もない。
くすりゆびはくすりゆびであることを誇っていい。

ただ、お箸の持ちかたみたいに少しだけ使い方を直したほうがうまく力を発揮できるときもある。
だけどもお箸の持ちかたを変えるときは、時間はかかる。
いちど覚えたことを覆すのはむつかしい。

人間も、そういうところがあるよね。

なんて思った日でした。
どこかのバンドのことを思いながら、おやすみなさい。

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