動機

プロフィールに書いた通り、灰色のバンドですくすく育った夢烏見習いです。

私が思春期を過ごした90年代後半は、当たり前のように音楽に溢れていて、集団の勢力というか、気付いたらどこかのジャンルに住んでいました。敢えて自分から好きなものを探しにいくのではなく「気付いたら傍らにいた」感覚です。

ジャニーズ及び他の男性アイドルユニット、女性アイドルユニット、ダンスボーカルユニット、女性シンガー(DIVAと呼ばれましたね)、男性シンガー、ストリート出身のフォークデュオやバンド、ヒップホップ、などなど。ゴールデン帯の音楽番組もたくさんあって、いろんなジャンルが大衆的でした。
私が無意識に居場所を定めたのはヴィジュアル系と括られるロックバンドの界隈でした。この"ヴィジュアル系"という枕詞は境界の引き方が難しいので私は敢えて界隈と呼ぶことが多いです。

そんな界隈には「無意識にいた」感じだったのと、「気づけばGLAYのCDを買っていた(それはもう、人気のCDを買ってみよう、くらいの)」育ちかたをしたのとで、どちらかというともう三つ子の魂に刻まれているんですよね。

音楽を手にするとき、常に新しいものを取り入れようとするタイプと、自分が最も身を費やしていた時期を大事にする(いわゆる中二の好みをずっと維持する)タイプに二分されがちです。そして私は後者です。
幸いにも灰色のバンドは危機を迎えつつも解散することなく、今でも元気に活動してくれています。
おかげさまで私も安定した幸せを感じながらすくすく育ってどっぷり使っています。
虹色のバンド、月と海のバンド、無限のバンドなども大好きですので、界隈のビッグバンドを愛でつつぬくぬくしていたそんなときに、MUCCというバンドに出逢うのです。

30歳を超えてからこんなにはまるバンドが出てくるとは思わなかったです。
慌てて過去の情報をかき集めて読みあさり聴きあさり、自分なりの解釈を加えながらバンドと楽曲を身体に取り込んでいく、この過程を残すのも楽しいなと、そしてこんな便利な世の中なので誰かに伝わるように文章を書いてみたいと、そんな動機からnoteを始めます。

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