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脱インドア生活

四月になると私は毎年何かに不安を感じている気がする。
去年は大学に入学して友達ができるかな、授業についていけるかな、履修どうしようかななんて悩んでいた。
今年は将来何をやりたいかを毎日のように考えた。私の姉は新社会人になり、新四年生は就職活動が始まっている。私はどうするんだろう、このままでいいのかという不安に追われる。

そんな私にとっての癒しはペットのコザクラインコ。どんなに疲れていても、悲しくても、話しかけるだけで見ているだけで本当に元気をもらえる。ちなみにみなさんが想像するような話せるインコではない。ただピィと相槌を打ってくれる。それが最高に可愛い。最高の癒しだ。

こうして毎日のんびり生きているペットを見ているとその生活がたまに羨ましくなる。悩みもなくて幸せそうでいいな〜と。しかも私はインドアだから、鳥かごの中でずっと幸せそうに寝ている姿を見ると羨ましく思ってしまう。私の友達は、ほぼ監禁状態だし何もすることがないから別に羨ましくないな〜と言う。確かにその通りだけど、1日に数回鳥かごから出してもらえるし、家族からすごく愛されているからそれはそれで幸せなのでは?と私は思っていた。

けれど最近はそう思わなくなった。もし生まれ変わっても人間になりたいと思う。
きっかけは今年の春休み。脱インドアな生活だった。友達と遊んだり旅行したり、バイトをしたり、サークルに行ったり、と毎日が楽しかった。私は休みの日でなくても大学へ行って学んだり、友達と楽しく話したり、食べたいものを食べたり、行きたい場所へ行ったり…好きなことができる。ペットはそうはいかない。私が充実した日々を過ごす中で、私のペットは毎日同じ生活だ。鳥かごの中で1日を過ごす。お腹が空いたら食べて、寝て、たまに鳥かごから出て寝て…その繰り返しだ。
ペットの生活は絶対に楽だし、挫折も経験せずに済むと思う。でもこれは本当に幸せなのか?不安に追われて悩んでも、それを乗り越えたときの達成感は自分の誇りになる。自分の財産になる。逆に言えばそういった苦しい経験をしないと達成感は味わえないと思う。そう考えると今悩んでいることにも意味があるように思える。頑張ろうって思える。私のペットはペットで幸せだと思う(そうであって欲しい)けど、私はより幸せなんだと感じる。

私たち人間に全く同じ日なんて来ない。充実した一日になるのかは、自分が動くかによって決まる。だから一日一日を無駄にしてはいけないと思うし、インドアな生活は終わりにする。自分にとって苦しい出来事、感情にも向き合っていきたい。きっとその経験が私の財産になると思うから。

悩みながらも少しずつ前に進んでいきたいな。

#MELCブログ #始まりに思うこと_mb

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