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第58回気象専門勉強問6~10 1/10

第58回気象予報士専門試験
問6 数値予報ガイダンス

気象庁の天気予報ガイダンスによる数値予報の誤差の低減について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

(a)気温ガイダンスにより、寒冷前線の通過のタイミングが数値予報モデルの予想と異なることによって生じる気温の予測誤差を低減することが期待できる。
(b)降水量ガイダンスにより、数値予報モデルに組み込まれている地形と実際の地形の違いによって生じるモデルの降水量の予測誤差を低減することが期待できる。
(c)風ガイダンスにより、数値予報モデルの風速の予測誤差を低減することはできるが、風向の予測誤差を低減することは困難である。

✖(a)寒冷前線通過タイミングはランダム誤差なので予測低減できない


(b)その通り


(c)そんなことはない

✖正解は⑤

資料

ガイダンスは、天気、最高気温、雨量などの予報要素を直接示し、予報を手引き(ガイド)する資料で、数値予報データ及び観測・解析データを利用し、統計手法を用いて作成されます。統計手法を使うことによって、数値予報モデルで直接的に計算されない要素(例えば、晴れ、曇りなどの天気のカテゴリーや降水確率など)の作成や、数値予報モデルで表現できない細かな地形などの影響により系統的に生じる誤差などの補正が行なわれています。より詳しい説明については数値予報解説資料集の第1章基礎編「ガイダンス」数値予報課報告・別冊第64号(平成29年度)をご覧ください。ガイダンスの種類と仕様については数値予報解説資料集の第4章資料編「ガイダンスの概要一覧表」をご覧ください。

気象庁
数値予報の応用プロダクト



第58回気象予報士専門試験
問7

気象庁が発表している降水短時間予報について述べた次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

(a)降水短時間予報は、1時間降水量を、6時間先までの予測では10分間隔で発表し、7時間先から15時間先までの予測では1時間間隔で発表している。
(b)降水短時間予報の6時間先までの予測には、気象レーダー観測のエコー強度データを直接用いており、解析雨量は利用していない。
(c)降水短時間予報の6時間先までの予測では、数値予報モデルによる予測結果は用いていない。
(d)降水短時間予報の7時間先から15時間先までの予測では、メソモデルの予測結果を用いて降水を予測しているが、局地モデルの予測結果は用いていない。

(a)そのとおり 

(b)そんなわけがない

(c)そんなことはない

✖(d)局地モデルも使われている

✖正解は⓷

資料
気象庁|降水短時間予報と降水ナウキャスト (jma.go.jp)

7時間先から15時間先までの予測手法
 数値予報モデルのうち、メソモデル(MSM)と局地モデル(LFM)を統計的に処理した結果を組み合わせ、降水量分布を作成します。予報開始時間におけるそれぞれの数値予報資料の予測精度も考慮した上で組み合わせています。

気象庁
降水ナウキャスト、降水短時間予報


第58回気象予報士専門試験
問8 (シベリア、移動性、オホーツク海)高気圧

日本周辺に現れる高気圧について述べた次の文(a)〜(c)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

(a)冬にシベリア付近に現れるシベリア高気圧は、対流圏の下層から上層まで寒冷な空気で満たされた、背の高い高気圧である。
(b)春や秋に日本付近を西から東に通過する移動性高気圧は、高気圧の中心の西側では上・中層雲が広がっていることがしばしばある。
(c)初夏にオホーツク海付近に現れるオホーツク海高気圧は、下層に低温・湿潤な気団を伴った停滞性の高気圧であるが、上空にはブロッキング高気圧が存在することが多く、通常、このブロッキング高気圧の中心付近は周辺と比べて高温になっている。

(a)寒冷高気圧なので背が低いので

✖(b)その通り

✖(c)その通り

正解は④

資料 気象庁予報用語

移動性高気圧
温帯低気圧と交互に東に移動していく高気圧。春、秋に多く現れる


第58回気象予報士専門試験
問9 積乱雲

日本付近で発生する積乱雲について述べた次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

(a)成長期において積乱雲が上方にのびていくとき、積乱雲の内部はほぼ上昇流となっており、雲の中の温度はまわりより高くなっている。
(b)積乱雲が成熟期に入り、積乱雲の中に下降流ができると、下降流域の地表面付近では冷気プールが形成され、局所的な高気圧が見られることがある。
(c)夏季に地表付近が高温となることにより発達する積乱雲では、降水過程に氷粒子が関わらない「暖かい雨」であることが多い。
(d)積乱雲の雲頂が大流圏界面に到達すると、積乱雲の雲頂からの流出流と上空の一般風との収束により、かなとこ雲を形成する巻雲は主に風上側に広がる。

(a)その通り

(b)その通り

✖(c)夏でも積乱雲上層は氷晶、

(d)かなとこ雲は風下にできる

✖正解は➁



第58回気象予報士専門試験
問10

気象台が突風被害の発生した2か所で現地調査を行った結果、1か所では竜巻、もう1ヶ所ではダウンバーストが発生したものと判定された。草木の倒れている方向の調査結果(a)(b)および住民への聞き取りの調査結果(ア)〜(ウ)について、竜巻およびダウンバーストの特徴を示す組み合わせとして適切なものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。

〇草木の倒れている方向の調査結果

〇住民への聞き取りの調査結果
(ア)突風被害時は晴れて気温が高かった。
突然、地面から渦巻が発生してテントが巻き上がった。
(イ)「ゴーという音が聞こえた。」という住民が多かった。
激しい雷雨だった。
「耳に異常を感じた。」という住民が多かった。
ウ)激しい雷雨で雹(ひょう)も伴っていた。
突風が吹く前後で気温が急に低下した。


図より(a)は竜巻(b)はダウンバースト
(ア)は塵旋風
(イ)は竜巻の特徴
(ウ)はダウンバースト

正解は②


おはようございます。
お元気ですか?
よく寝られましたか?
こちらまだ真っ暗でよく分かりませんが雲が多そうです。

今日もいい日にしましょう。
good time!

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