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【美術ブックリスト】『超・色鉛筆アートの世界 神ワザ12人の彩りスタイル』 マール社編集部編

「超・色鉛筆アート展」(開催中〜9月3日・尾道市立美術館、9月9日〜11月5日・神戸ファッション美術館)の展覧会公式図録。身近な画材・色鉛筆の神ワザの使い手たちが描いた動物、風景、花、食べ物などを収録。制作風景や使用画材、紙、各作家の表現方法も紹介する。リアルな表現の極意を探れるかも。
ここまでが概要。

ここからが感想。
リアルだったり技巧的に優れてはいるのだけど、色鉛筆という素材の性質上、趣味の領域にとどまっていたアートが美術館でも閲覧できるのはいいことだと思う。今後の課題は、鑑賞絵画としても受容されるかどうかだろう。ウォーホルの登場でシルクスクリーンが印刷技術ではなくアートの技法として認知されたように、色鉛筆でもアートとして活躍するスター作家が登場することでそれが可能になるのではないかと思う。

マール社  B5判 160ページ 2400円



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