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【美術ブックリスト】 『ヴィクトリア朝古典主義の異端児 ウォッツの遅れてきたバロック絵画』加藤文彦著

【概要】
19世紀の英国人画家ウォッツはヴィクトリア朝古典主義の四天王の一人とされ、テイト・ギャラリー蔵《希望》がその最高傑作とされる。しかしイギリス美術の研究者である著者は、その芸術の真髄を、古典主義とは対極のバロックの動的表現と不明瞭性にあると捉え直す。文学との交流にも触れる小論。

【感想】
どんな作品にもさまざまな要素は見られるはずなのだけど、時代によって見方が固定されることはある。そこから本当の作品の特質を救い出したいということだろう。専門的すぎて私にはまだ消化できていないというのが正直なところ。

幻冬舎 四六判 152ページ 1500円


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