【美術ブックリスト】『短編画廊 絵から生まれた17の物語』ローレンス ブロック編著
【概要】
アメリカの画家、エドワード・ホッパーの絵画それぞれに、現代の小説家が短編の物語を創作したアンソロジー。ローレンス・ブロックの発案で、ブロック自身も一編書いている。ミステリーとサスペンスが多い。
【感想】
もともとある物語をテーマに画家が絵を描くことは、ギリシア神話や聖書を題材にした神話画・宗教画がそうであるように絵画の王道である。歴史もひとつの物語と考えると、歴史画も同じ範疇にはいる。いわゆる「お話の絵」だ。それとは逆に、もともとある絵画作品を題材に小説を創作する