日記2019.7.4

許される為に求めた罪がどんなに甘いか貴方は知らない。知らないまま依存している。吸っている。

私も貴方も鬼ごっこの鬼ばかり宛てがって互いに作り上げた理想を追っていた。いつしか。はじめから。向かい合ってはじめて、抱擁の無意味を悟りました。成り立たないゲームを面白がって夢中になっていた。不足していた参加者が集う度、本来の役割に戻って行く。あの時抱き合っていれば、生まれたかもしれない新しい遊びが、我々の常識を前にしてすり抜けていった。

色の吸われた紫陽花が斃れ逝くのを眺む朝
露に膨らむ青さの陰に笑う蛞蝓の誘うまま

新しいぬいぐるみに 頬ずりする 貴方が頬ずりする度に 綿が縒れて隙間になりますように。新しい匂いが貴方の日常となって全て朽ち果てますように。私の名前の全ての音が生涯呪いとなるでしょう。新しい日々が素晴らしいものでありますように。貴方が誰よりも幸せでありますように。

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