私の庭と指
指を切った、左の人差し指。
親指側、第二関節。
ノコギリが当たった。
玄関から続く縁側の軒。
その軒のトヨに土が溜まるってダンナが言う。
どうも瓦の下に敷いてある土が流れ落ちてるらしい。
それでダンナが業者に連絡した。
瓦の引き換えをするらしい。
足場設置に業者が来て私は知る。
お金あるん?ダンナに聞く。
我が家は私がお小遣いを貰う身であるが、
家計はすべて私の管理となってる。
お金に関してはダンナはいい加減である。
それでも大きな問題無くきたのでよいとする。
それより私の関心は足場であった。
玄関前の大きなモチノキが手に負えなくなっていた。
我が家の一番高い脚立でも上まで届かず、
それより高い脚立は危ないので買う気もなく困っていた。
節約で植木屋さんを頼むこともなくなってたので、
私が庭の剪定をするようになっていた。
モチノキの手入れできない荒れ放題の上の部分を、
伐る方向で考えていたので
足場は使えそうであったのである。
そんなこと考えていたからか、お天気はひどく悪く、
雨は降ったり少し止んだりである。
だから業者さんは休日関係なく作業してた。
私も屋根より高いグラグラの足場に一人で上がる気にもなれず、
息子のサポートを期待してたので、そわそわしながら空ばかり見てた。
なんてたって作業が終われば足場は撤去されてしまうのだから。
それでもなんとか休日の午前中に仕事が終わり、夕方に二人して足場に上がって木を切ることが出来た。
木のバランスを悩んで考えてのモチノキのトップカットをした。
夕方だったので暗くなってきて、
とりあえず、また考えて木の形は整えようってことにした。
次の休日、私達夫婦は法事に出掛けた。
息子一人でお留守番なのだが帰って来たなら、
そこ絶対切っちゃあダメ的枝を息子が切り落としていた。
私はショックでショックで・・・。
ダンナならボロクソ言ってもへこたれないが
息子はナイーブで傷つきやすいから言えない。
言えないが私は悶々として。
どうしてくれようと悩んで考えて、
モチノキを睨みつけていたのだ。
私は、次の日枝を整えるのを兼ねて一人奮闘した。
内側の方、密集してる枝を切ってすいていく。
小枝や中枝をのこぎりで切ってたのだが、
買いたての新しいのこぎりが空振りして指に合ったって、
指を切ってしまった。
結構な血が出たので慌てたが、
以前厨房で働いてて包丁でよく切ってたので
処理には慣れている。
指の傷の介抱をして
それからお天気も悪く寒く
ずっと編み物三昧である。
もう少し晴れてくれないかと思う。
もう少しはケガが治らないので
もう少ししてからでいいけど。
暖かくなったら私は
庭木の剪定の時期である。
ハチの巣もないし
変な虫も蛇もいないから
夏が来るまでに庭木をさっぱりしたい。
風の暖かい日。に縁側に座って
庭を見渡しながら構想を練る。
色々悩み考える。
指が治って暖かくなってからのことだけど